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【近畿圏】中古マンション成約数24%減、6月以降は前年並

2020年07月17日

近畿圏不動産流通機構がまとめた20年4~6月期の不動産流通市場動向によると、中古マンションの成約件数は前年同期比24.1%減の3298件で、3四半期連続で前年割れとなった。四半期の減少幅としては90年の機構発足以来最大。4月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が市場全体に一気に拡大した。ただし、緊急事態宣言解除後の6月には取引が急速に回復し、ほぼ前年並みの水準を取り戻した。当面は前年並みの水準で推移すると予想する。

新規登録(売り出し)件数は、3.1%増の1万6756件で、5期連続で前年同期を上回った。平均の成約価格は4.7%下落の2186万円となり、30四半期ぶりに前年割れとなった。日銀の大規模金融緩和開始の13年以降、上昇基調にあったが、成約件数の大幅な減少とともに下落に転じ、高額帯を中心に取引の停滞が目立つとした。一方、平均の売り出し価格は前年比4.8%上昇の2437万円となり、10期連続で前年同期を上回っている。投資用なども含めた中古マンションは景気の感応度が高く、需要側の様子見姿勢がより強いとした。

中古戸建ての成約件数は9.4%減の2870件で、4四半期ぶりの前年割れとなった。新規登録(売り出し)件数も4.8%減の1万3273件で、5期ぶりに前年同期を下回った。中古マンションと異なり、新規登録件数も減少に転じており、売り・買い双方の動きが減退していると分析する。平均の成約価格は7.9%下落の1769万円。平均の売り出し価格は0.3%上昇の2468万円と、ほぼ横ばいながら18期連続で前年同期を上回った。

(提供:日刊不動産経済通信)

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