

既存戸建の成約価格は前年割れが続く
2023年08月16日

不動産流通推進センターは、7月に全国の指定流通機構(レインズシステム)に成約報告があった売買の取引事例のうち、既存住宅の動向を公表した。
既存マンションの成約価格は3629万円(前年同月比7.75%増)。成約価格の前年超えは38カ月連続。成約件数は6069件(3.14%増)となり、2カ月連続で前年を上回った。
一方、既存戸建住宅の成約価格は2591万円(2.56%減)となり、4カ月連続で前年同月の実績を下回った。成約件数は3665件(9.93%増)と3カ月連続で前年の実績を上回った。
既存マンションのm2単価は、55.42万円(7.34%増)と38カ月連続で前年同月を上回った。エリア別の詳細をみると、首都圏の成約価格は4598万円(5.92%増)と上昇が続いた。
ほかに、近畿圏は2903万円(9.92%増)、中部圏が2276万円(2.71%増)、九州・沖縄で2375万円(19.47%増)などといずれも上がった。
成約件数は、首都圏の3175件(5.24%増)、近畿圏の1442件(3.00%増)などが牽引して前年より増加した。
既存戸建住宅のエリア別の成約価格は、首都圏が3895万円(0.67%増)とほぼ横ばいだったが、近畿圏は2261万円(2.54%増)、九州・沖縄2095万円(8.83%増)などと増加したエリアが多かった。
一方、中部圏は2318万円(5.50%減)、北海道は1762万円(19.43%減)などと大きく下がった。エリア別の成約件数をみると、首都圏が1090件(1.27%減)と前年よりやや減少したものの、近畿圏は1015件(16.13%増)、九州・沖縄は287件(11.67%増)などと大きく増加した。
(提供:日刊不動産経済通信)


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