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近畿圏の中古マンション成約価格は13期上昇続く

2023年10月20日

近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)は、近畿圏における7~9月期の市場動向を公表した。中古マンションの成約件数は、3863件(前年同期比1.7%減)で、4期連続で前年同期を下回った。

成約価格は2880万円(8.4%増)と13期連続で前年を上回った。新規登録件数は、1万5613件(12.9%増)、新規登録価格は2769万円(1.1%増)となり、それぞれ前年超えだった。

中古戸建住宅の成約件数は、2660件(9.6%増)で3期連続の前年超え。成約価格も2279万円(1.7%増)となり、12期連続で前年を上回った。

新規登録件数は1万734件(26.0%増)で前年同期から大幅に増加し、新規登録価格は2706万円(1.2%増)で前年から若干の上昇だった。

近畿レインズは市場の方向として、金融政策の下支え効果は続いているが、売り物件が増加する市況で媒介価格の設定の見極めが重要とみている。

中古マンションはエリア別に、前年同期と比べた成約件数では、大阪市で7.3%、京都市は5.6%、滋賀県も6.7%とそれぞれ増加したが、12エリア中9エリアで前年割れと軟調が多かった。

成約価格は、大阪市の3727万円(13.5%増)、京都市の3145万円(5.1%増)、神戸市の2674万円(14.0%増)を始め、12エリア中9エリアで上昇。特に大阪市は、15年10~12月期から32期連続で前年を上回り、相対的に高額物件を中心とした取引が目立ったとする。

成約件数・価格を乗じた取扱高は、近畿圏全体で前年同期比6.6%の拡大。軟調も価格が上昇する市況で地域差が出て、大阪市や京都市の10%以上の拡大を始め、12エリア中5エリアで拡大だった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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