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住宅地価INDEX 2024年第2四半期(関西圏)
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関西圏の住宅地価INDEXは上昇率が拡大し4四半期連続で上昇
大阪市内・南大阪では高い上昇率を維持(2024年7月1日時点)
関西圏の変動率は+2.0%で、再び上昇率が拡大し、2023年第3四半期以降、4四半期連続で上昇しました。調査地点の動きをみると、値上がり地点の増加により、上昇率が再び強まっています。
「野村不動産ソリューションズ 住宅地価INDEX」の概要
- 「住宅地価INDEX」は、弊社独自の地価調査を指数化し、作成したものです。
- 1989年7月よりスタートし、各店舗の営業エリアにおいて調査地点を選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定しています。また対象エリアは首都圏、関西圏、名古屋の住宅地および商業地で、236の調査地点を設定しています(関西圏住宅地の調査地点数は40) 。
- 調査地点数が必ずしも充分といえないこと、及び地域の網羅性に一部偏りがみられること等により、調査の結果得られた平均価格変動率が、地域の価格動向を必ずしも正確に表しているとは限りませんのでご了承下さい。
Ⅰ.大阪府
大阪市内の変動率は+2.5%となり、上昇率が拡大し、3四半期連続で大きな上昇率となりました。調査地点の動向をみると、都島区(都島)・福島区(福島)・天王寺区(桃谷)・ 城東区(緑橋)の地点で価格高騰が続き、住吉区(帝塚山)・東住吉区(南田辺)の地点で再び上昇に転じ、上昇地点が増加しました。外国人の購入ニーズ等が強く、取引は好調なようです。
その他主要なエリアの動きを見ると、北摂の変動率は+1.1%となりました。豊中市(千里中央)の地点が下落に転じたものの、茨木市(大池2丁目)・吹田市(北千里)の地点で価格高騰が続き、茨木市(茨木)の地点で上昇しました。南大阪の変動率は+4.7%となり、3四半期連続で大きな上昇率となりました 。堺市(泉ヶ丘)・八尾市(河内山本)や富田林市(金剛)・東大阪市(俊徳道)の近鉄大阪線沿線で価格高騰が続いています。また、前期横ばいだった堺市(浜寺公園)の地点でも上昇し、全ての地点で上昇しました。
大阪府内の土地取引市場における土地の売行きは良好です。また、価格上昇への期待から土地の売却相談が増加傾向にあります。
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(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅱ.兵庫県
阪神間の変動率は+1.8%となり、再び上昇率が拡大しました(前回+1.1%)。8四半期連続の上昇により、ファンドバブル期を上回る水準を維持しています。調査地点の動向をみると、神戸市須磨区(名谷)・神戸市垂水区(舞子)の地点が再び横ばいとなりましたが、芦屋市(芦屋川)の地点で価格高騰が続き、西宮市(夙川)・神戸市東灘区(住吉)の地点で上昇に転じました。
阪神間の土地取引市場では、大手パワービルダーが意欲的に土地を仕入れており、富裕層等からの土地の購入相談も増加しています。
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(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅲ.京都府
京都の変動率は±0%となりました。全調査地点で2四半期連続で横ばいとなり、京都市西京区(桂)の地点では長期間価格が上昇していません。
京都市内の土地取引市場では、新規売り登録件数の増加と成約件数の減少により、在庫が増加するとともに、価格は高止まりしています。
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(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅳ.図表:住宅地価INDEX 推移グラフ
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各調査地点の詳細については、「住宅地地価相場表」をご覧ください。
提供:法人営業本部 リサーチ・コンサルティング部
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