オフィスマーケットレポート(2024年9月)
【大阪市 大規模ビル】

支店長の視点

今年は大阪駅を中心に約8.6万坪の大量供給が予定され、それら新築・建築中ビルのテナント誘致状況が注目される中、既存ビルでの成約も順調に進んでいる。特に本町から淀屋橋にかけてのエリアでは、築浅ビルでの空室床の消化が目立つ。拡張移転や館内増床等、前向きな理由が大部分であり、比較的高い賃料水準での成約事例も増えている。
※2024年8月末現在および各年12月31日時点


※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始日: 2000年1月1日

Ⅰ.空室率

前月から低下。需要は拡張の割合が高い状況

空室率は前月比マイナス0.30ポイントの3.47%となり、前月から低下した。主要エリア内の新築・築浅ビルを中心に、拡張移転や館内増床等により空室消化が進んだことが主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比マイナス0.31ポイントの5.21%だった。
テナントの移転に向けた動きは引き続き活発であり、好調な業績を背景とした人員増等により、需要は拡張の割合が高い状況となっている。

【図表1】空室率&潜在空室率
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

横ばい傾向が継続。18,000円/坪台前半での小幅な動き

募集賃料は前月比プラス42円/坪の18,384円/坪となった。18,000円/坪台前半での小幅な動きに止まり、横ばい傾向が継続している。

【図表2】募集賃料&募集面積
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【資料2】主要3区 空室率
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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