オフィスマーケットレポート(2024年10月)
【仙台市】

支店長の視点

台湾の力晶積成電子製造(PSMC)が宮城県の半導体工場計画から撤退することが発表された。地元経済界からは落胆の声が聞こえるものの、オフィスマーケットに大きな影響は及ぼさないものと考えられる。足元のオフィス需要は底堅いことに加え、今後数年間は供給量が低水準に止まることから、需給バランスは引き締まった状態が継続するとみられる。
※2024年9月末現在および各年12月31日時点


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

2023年12月以来の5%台が目前。「大規模」は0.5ポイントの大幅な低下

空室率は前月比マイナス0.28ポイントの6.07%と前月から低下し、2023年12月以来の5%台が目前に迫っている。自社ビルから賃貸ビルへの移転や建替えに伴う移転等で空室床の消化が進み、主な低下要因となっている。規模別では「大規模」が前月比マイナス0.5ポイントの大幅な低下となった。潜在空室率は前月比マイナス0.19ポイントの7.33%だった。
主要エリアでは品薄感が強まっており、特に大口の募集床は限定的な水準となっている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

前月から下落。11,000円/坪台での動きが継続

募集賃料は前月比マイナス210円/坪の11,253円/坪となった。前月から下落したものの、11,000円/坪台での動きが継続している。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(仙台支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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