オフィスマーケットレポート(2024年10月)
【札幌市】

支店長の視点

大通エリアでは9月に大型ビル「エナスクエア大通」が竣工した。大通公園沿いの角地に位置し、抜群の眺望を誇る。新築ビルでありながら分割にも柔軟に対応しており、立地や面積と賃料水準等のバランスが良好で、新規開設や拡張移転の需要を吸収している。新築ビルはテナント誘致に時間を要する傾向にあるものの、当該ビルは比較的順調に内定が進んでいる。
※2024年9月末現在および各年12月31日時点


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

4ヵ月ぶりの上昇。「大通」が1.2ポイントの大幅な上昇

空室率は前月比プラス0.17ポイントの3.11%と、4ヵ月ぶりで小幅に上昇した。新築ビルが空室を抱えて竣工したことが主な上昇要因だが、契約手続き中の募集区画が複数あり、今後は空室消化が進むとみられる。エリア別では「大通」が前月比プラス1.2ポイントの大幅な上昇となった。潜在空室率は前月比プラス0.22ポイントの4.81%だった。
オフィス需要は小口の面積帯が中心となっており、大口需要に以前ほどの勢いは見られない。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

3ヵ月ぶりの下落。小幅な動きに止まる

募集賃料は前月比マイナス120円/坪の12,500円/坪となった。3ヵ月ぶりの下落となったが小幅な動きに止まっており、上昇傾向に変わりはない。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(札幌支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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