中川・荒川と旧江戸川に挟まれた葛西エリアは、かつて遠浅の海が広がる漁村で、葛西海苔の生産地として有名でした。漁業自体は1962（昭和37）年に終了してしまいましたが、1964（昭和39）年に営団地下鉄（現・東京メトロ）東西線が開通したことにより、街並みも変化していきます。

1969（昭和44）年の「葛西」駅、1979（昭和54）年の「西葛西」駅の開業により、東京都心にダイレクトアクセスできるようになったことで開発に拍車がかかり、現在は成熟した住宅地が広がっています。

昔ながらの自然豊かな環境を活かした2つの親水公園をはじめ、「葛西臨海公園」や「総合レクリエーション公園」などのレジャースポットも充実している暮らしやすいエリアになっています。

「葛西」という地名は、かつて下総国葛飾と呼ばれていた地域を、江戸川を境に「葛東」「葛西」に分けたことに由来しています。今の葛西エリアは、1889（明治22）に町村制が施行され、四つの村が合併して葛西村となった場所が元になっています。

葛西エリアには特色をもった公園が多くあります。「西葛西」駅の南部から旧江戸川まで約3kmにわたって続く「総合レクリエーション公園」には、恐竜の遊具がある「子供の広場」、四季折々の花が咲く「フラワーガーデン」、乗馬ができる「なぎさポニーランド」などがあり、子どもから大人まで楽しめる場所が充実しています。それぞれのスポットを園内バス「パノラマシャトル」で移動できるのも魅力の一つでしょう。

また、日本庭園が整備されている「行船公園」には、春になると花見客でにぎわう「桜の広場」や「自然動物園」などのスポットがあり、一年を通して多くの人々に親しまれています。

江戸川区は日本で初めて親水公園ができた場所としても知られています。親水公園とは、川や運河を整備して作られた、文字通り水と親しめる公園です。葛西エリアにも2つの親水公園があり、「新左近川親水公園」はカヌー場やデイキャンプ場、「新長島川親水公園」は噴水広場があり、人々が水とふれあえる場となっています。

葛西エリアは、普段使いに便利なスーパーマーケットから大型商業施設まで、数多くのショッピング施設が揃っています。その一つ「アリオ葛西」は、「イトーヨーカドー アリオ葛西店」と専門店街「アリオモール」からなる大型商業施設です。

その他にもエリア内には、「イオン葛西店」や「サニーモール西葛西」などの大型商業施設が点在しているので、用途に合わせてショッピング施設を選ぶことが可能です。