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【目白】閑静な環境を誇る都内有数の文教地区。山手線でも有数の邸宅街

 
「目白」駅

「目白」駅は、目白台や落合などの高級住宅街が控え、また学習院大学をはじめとした文教施設も数多く立地しており、静かな住環境が人気を集めています。

「目白」駅から「池袋」駅までは1駅2分、「新宿」駅には3駅7分ほどでダイレクトアクセスできるほか、東京メトロ副都心線の「雑司が谷」駅もエリア内にあり、都心部へのアクセスは良好です。

都心から程近い、緑深き坂の街・目白は今も昔も多くの人々に愛されています。

 

江戸からの伝統ある、歴史的な高級住宅街
鳩山会館鳩山会館

山手線沿線有数の高級住宅街として知られる目白界隈は、学習院大学の豊かな緑を中心に、坂と緑とが織り成す閑静な住宅街が広がっています。

「目白」駅西側には、西武グループ(当時:箱根土地株式会社)が開発、分譲した落合一帯の「目白文化村」の名残や、尾張徳川家の屋敷跡に整備された住宅地など、良好な住宅街が広がっています。

一方、駅東側の目白台エリアには特に高級な雰囲気が漂っています。

目白台付近には江戸時代、多くの大名屋敷や旗本屋敷が集まっていました。明治以後も時の権力者による邸宅が数多く建設されました。

目白台の代表的なスポット「ホテル椿山荘東京」は公爵・山縣有朋の邸宅跡であり、審美眼の高い彼が整備した美しい日本庭園を今に伝えています。

また優美な日本庭園が広がる「肥後細川庭園」周辺は、もともと熊本細川家の大名屋敷があり、明治以後は侯爵家となった細川家の邸宅がありました。

戦前戦後にかけても政界の大物に愛され、日本女子大学近くには通称・目白御殿と呼ばれた田中角栄邸が、音羽には鳩山一郎邸がありました。これらの豪邸は現在にも名残をとどめ、目白界隈の良好な住環境の形成に一役買っています。

 

『学習院とともに歩んできた「目白文教地区」』

文京区から連なる文教地区を形成している目白界隈には多くの学校が集まっています。その代表格が「学習院」で、目白キャンパスには大学をはじめとして、幼稚園・中等科・高等科などが置かれています。

「学習院」はもともと皇族・華族のための学校として1877(明治10)年に神田錦町に開校しました。その後、1908(明治41)年にこの地に移転され、多くの著名人を輩出してきました。

最近では麻生太郎元首相を輩出したことでも有名になりましたが、そのほかアニメーション作家の宮崎駿氏や故・三島由紀夫氏など、世界的な才能がOBとして学習院の伝統に恥じぬ活躍をしています。

そのほか目白界隈には「日本女子大学」や「川村学園女子大学」、「東京音楽大学」など、さまざまな教育施設が集中しています。

学生街であるにもかかわらず、あまり騒がしくないのも、これらの学校の穏やかな校風によるものなのかもしれません。

 

文化が彩る目白の街並み
講談社 野間記念館講談社 野間記念館

文教地区である目白界隈には、文化の香りを感じられる場所が数多くあります。

例えば細川侯爵邸跡にある「永青文庫」には、室町時代から続く名家・細川家の歴代の宝物が展示されており、国宝も所有する目白を代表する文化スポットとなっています。

また講談社の本社が立地する目白界隈には、文学と関係する場所もたくさんあります。「講談社野間記念館」には、創業者が収集した「野間コレクション」や数多くの出版文化資料がコレクションされています(現在は建て替えのため休館中)。

その講談社の新人賞から世に出た村上春樹氏は、早稲田大学在学中に、細川侯爵邸跡に建てられた学生寮「和敬塾」に住んでおり、代表作『ノルウェイの森』にもここと思わしき寮が登場します。

落合方面には故・赤塚不二夫氏の「フジオ・プロ」があり、目白界隈は彼の脚本作品である伝説的映画『下落合焼とりムービー』の舞台にもなっています。

 

『『目黒』と間違えないで!地名の由来となった目白不動』
金乗院 目白不動金乗院 目白不動

山手線の駅の名前には「目白」とよく似た「目黒」もあり、少し紛らわしいのですが、やはり関係がありました。

「目白」と「目黒」、ともに共通するのが、「不動尊」が地名の由来になっているということです。

「目白不動尊」と「目黒不動尊」はともに、江戸時代に幕府によって江戸の安寧を願うため指定された5つの不動尊である「五色不動」の一つです。

そのほか東京には、目赤不動(文京区本駒込)、目青不動(世田谷区太子堂)、目黄不動(江戸川区平井・台東区三ノ輪)と、まさに「五色」の不動尊が存在しています。

「目白不動尊」は、「雑司ヶ谷鬼子母神堂」とともに目白の歴史を代表するスポットとして、今なお多くの人が訪れています。

 

都会的な住宅街としての「目白」
目白の住宅街目白の住宅街

歴史ある高級住宅街として知られる目白界隈ですが、現在では、昔ながらの邸宅とともに現代的なマンションが共存する環境となっています。

もともと、大名や旗本の屋敷を再利用した大規模施設が多かったのですが、戦後にそれらの施設が移転し、跡地には数多くの大規模マンションが建設されました。

多くのマンションは坂が多い目白界隈の中でも高台の上に建てられており、新宿新都心や池袋、さらには都心の高層ビル群が一望できる環境が魅力の一つとなっています。

特徴ある物件として挙げられるのが、学習院大学に隣接する「目白ガーデンヒルズ」です。総戸数396戸・11階建てのマンションで、レンガ調タイルとガラスを組み合わせた瀟洒な外観は、山手線の車窓から目を引かれた方も多いのではないでしょうか。

歴史ある高級住宅街と、現代的な街のシンボルとなっている大規模マンションが共存し、都心の一角にありながら、静かで暮らしやすい街並みが形成されているのです。

掲載日
2021/12/21

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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