PRODUCED BY 野村不動産ソリューションズ

【松濤】都心にありながら静寂に包まれた格調高き街並みを誇る松濤

 
 渋谷区松濤エリアの街並み

高級住宅地として名高い渋谷区松濤(しょうとう)は、江戸時代は紀州徳川家の下屋敷、明治維新後は佐賀藩の鍋島家の茶園だったという歴史ある土地です。水を打ったように静寂な空気が流れる中に豪邸が立ち並ぶその美しい景色は、多くの人が行き交う渋谷から徒歩圏であることを忘れさせるほどです。歴史と伝統、豊かな自然、文化・芸術、そして渋谷エリアの先進都市機能など、あらゆる魅力を兼ね備えた稀有なエリアといえるでしょう。

 

 

広大な茶畑から、風格ある高級邸宅街へ
渋谷駅周辺

江戸時代の初期、松濤を含む渋谷エリアは、江戸の府内と府外の境目に当たるいわば村はずれのような地域でした。この地が活性化していくのは1657年(明暦3)年の「明暦の大火」以降のことで、復興の波に乗って街並みが整えられ発展していくことになります。

駒場の鷹狩場からほど近い松濤には、徳川御三家の一つ、紀州徳川家の下屋敷が置かれました。その後1876(明治9)年、松濤の地は徳川家から旧佐賀藩主の鍋島家に譲渡され、鍋島家は失業武士を救済する目的で茶園「松濤園」の経営を始めます。

ここで生産されたお茶は「松濤」と名付けられ、静岡茶が流通するまで東京の人々に好んで飲まれていたといわれています。「松濤」とは、茶の湯の釜のたぎる音を松風と潮騒に例えた雅名で、これが現在の地名の由来になっています。

大正時代末期頃には、松濤の大部分を占めていた鍋島家の農場の分譲が始まります。これらの地に、華族や事業家、政府の高官などの大きな邸宅が次々と誕生し、広大な茶畑はお屋敷街へと姿を変えました。こうして現在の高級住宅地「松濤」の基礎が形成されていったのです。

 

厳しい建築制限で、美しくゆとりある街並みを形成
松濤の高級住宅街

現在も松濤には各界の著名人などの豪邸が軒を連ねており、高級住宅街が形成されています。一軒一軒の区画がゆったりとしているのが特徴で、とても都心とは思えないような静かな住宅街が広がっています。

その理由の一つが、大通りに面したエリアを除いた大部分が「第一種低層住居専用地域」に指定されていることです。第一種低層住居専用地域は良好な住環境の保護に重きを置いたエリアで、建物の高さや建ぺい率・容積率などが非常に厳しく制限されています。また、兼用住宅(非住宅部分の面積制限など条件をクリアしたもの)を除き、店舗やオフィスなどの建築は認められていないため、低層住宅が整然と並ぶ閑静な住宅街が形成されているのです。

ここで生産されたお茶は「松濤」と名付けられ、静岡茶が流通するまで東京の人々に好んで飲まれていたといわれています。「松濤」とは、茶の湯の釜のたぎる音を松風と潮騒に例えた雅名で、これが現在の地名の由来になっています。

また、松濤一・二丁目および神山町には「最低敷地面積200平方メートル以上」というルールがあります。これは渋谷区独自の条例によるもので、この規模以上でしか住宅を建てられないため、自ずとゆったりした敷地の豪邸が多くなるというわけです。

松濤エリアにはマンションも数多く立地します。松濤一丁目の「プラウド松濤」や「プラウド松濤一丁目」、「クラッシィハウス松濤」、神山町の「フォレストテラス松濤」、「プラウド神山町」、「松濤ガーデン」など低層レジデンスも多く、重厚で落ち着きある佇まいがゆとりある一戸建ての街並みに見事に調和しています。

 

美術館やギャラリーが点在する、文化の薫り高い街
松濤美術館

松濤二丁目には、渋谷区立の「松濤美術館」があります。重厚な石積みの外観が印象的な建物は、哲学的な建築家といわれた白井晟一氏の設計によるもので、高さ制限をクリアするために地上部分を2階にとどめて地下に2階分を造り、開口部を最小限に抑えて中央吹抜部から採光するなど、高級住宅街に溶け込むよう大胆かつ細やかな工夫が施されています。

松濤美術館は小規模ながらも、ユニークな視点と質の高い展覧会に定評があります。絵画・彫刻・工芸など幅広いジャンルの特別展のほか、渋谷区に関連する公募展やサロン展なども開催され、また展示以外にも音楽会や講演会、ギャラリートーク、館内建築ツアー、ワークショップなど多彩なイベントが行われています。

松濤一丁目にある「戸栗美術館」は陶磁器専門の美術館です。創設者である戸栗亨氏が長年にわたって集めた陶磁器を中心とする美術品を保存・公開する、日本でも数少ない陶磁器専門の美術館で、年4回の企画展を開催しています。

このほか松濤二丁目には日本で初めて視覚障害者が手で触れて鑑賞できるギャラリーとして開設された私設美術館「ギャラリーTOM」もあります。

渋谷寄りには大型複合文化施設「Bunkamura」もあります。美術館、ミニシアター、コンサートホールなどで構成されており、美術館「Bunkamura ザ・ミュージアム」では近代美術の流れに焦点を当てた展覧会を中心に、日本で紹介されることが少なかった作家の個展や海外の著名な美術館の名品展なども開催されています(なお「Bunkamura」は「Shibuya Upper West Project」に伴い、オーチャードホールを除いて2023年4月10日から長期休館予定です)。

 

豊かな緑と大きな空に包まれた住宅地。渋谷の最新都市機能も日常使い
鍋島松濤公園

松濤二丁目には、水車と池がある「鍋島松濤公園」が整備されています。この鍋島松濤公園の池は周辺では数少ない自然湧水地の一つで、多くの樹木や草花が生い茂る園内は庭園のように美しく、訪れる人の目を楽しませてくれます。松濤美術館やギャラリーTOMといった美術館に囲まれた位置にあり、芸術鑑賞と公園散策をセットで楽しむのもよいでしょう。

また、松濤エリアの北方向には「代々木公園」も広がっています。園内にはスポーツ施設のほか噴水のある大きな広場やドッグラン、サイクリングコース、野外ステージなどが整備されており、アウトドアな休日を満喫できます。さらに松濤エリアの西側には緑豊かな「東京大学駒場キャンパス」も隣接するなど、都心でありながら深い緑と広い空を感じられる貴重なエリアといえます。

現在「渋谷」駅周辺では、複数の大規模再開発事業による「渋谷大改造」が進行中です。由緒正しい閑静な邸宅地で穏やかに暮らしながら、目と鼻の先で起こりつつある渋谷の大変貌をリアルタイムで見ることができるのも、松濤の醍醐味の一つかもしれません。

掲載日
2023/01/26

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

このエリアの店舗不動産の購入や売却についてのご相談は、お気軽にスタッフまでお申し付けください
  • 野村の仲介渋谷営業部
    0120-554-281(通話無料・携帯もOK)

    営業時間 : 9:30~18:10

    定休日 : 火曜日・水曜日

    店舗情報はこちら
このエリアのノムコムおすすめ!マンション
マンションデータPlus より
プラウド松濤
山手線 「渋谷」駅
ザ・エクセレントシティ松濤
京王井の頭線 「神泉」駅
サンウッド松濤
東京メトロ千代田線 「代々木公園」駅
グランドメゾン松濤
東京メトロ千代田線 「代々木公園」駅
プラウド松濤一丁目
山手線 「渋谷」駅