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【東京都多摩市】多摩丘陵と多摩川の自然に恵まれた「多摩ニュータウン」のある街、多摩市の防災対策

 
「多摩センター」駅前の街並み「多摩センター」駅前の街並み

多摩市は東京都多摩地域の南部に位置し、東京都心から電車で約30分という交通アクセスに恵まれた街です。市域の大部分は多摩ニュータウンとして開発され、整った街並みが広がります。

計画的な街づくりにより公園や緑地が多く整備されたことも特徴で、「多摩中央公園」をはじめ身近で緑を楽しめます。地形は多くが多摩丘陵の高台となり、市の北側には多摩川や浅川が流れています。

お試し用携帯トイレと『多摩市防災ハンドブック』を全戸配布

2024(令和6)年1月1日に発生した能登半島地震では津波や土砂災害による建物、道路の損傷など多くの被害が発生しました。発災後も多彩な問題が起きましたが、なかでもトイレ対策が大きな課題となりました。そこで、多摩市では能登半島地震から1年をきっかけにお試し用の携帯トイレを1世帯当たり3個配布しています。

あわせて、家具の固定やカセットコンロの用意など、家庭でできる地震対策情報をまとめた『多摩市防災ハンドブック』を配布しました。このガイドブックはイラストでわかりやすく説明されており、平常時にできる対策がひと目でわかります。

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風水害時でも聞き取りやすい『スリムスピーカー』を導入
「聖蹟桜ヶ丘」駅多摩川にもほど近い「聖蹟桜ヶ丘」駅

多摩市では災害時の情報提供として、防災行政無線のほか『「防災情報」メール配信サービス』や『携帯電話緊急速報メール(エリアメール)』、『防災行政無線放送内容確認サイト』を活用しています。防災行政無線は市域全域に整備され、必要な情報を迅速に伝えられますが、大雨や強風による騒音で聞こえづらくなるという課題があります。

これらの問題を解決するため、一部を通常のスピーカーよりも聞き取りやすい性能を持つ『スリムスピーカー』に変えました。現在、『スリムスピーカー』は風水害のリスクが想定される多摩川沿いの「小野神社」や「大河原公園」など4か所に設置されています。

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『多摩市地震防災マップ』で揺れの強さや避難場所を確認
多摩市地震防災マップ多摩市地震防災マップ

多摩市では大規模地震の被害と避難場所を確認できる『多摩市地震防災マップ』を作成しました。この地図では東京都で想定されている大規模地震のうち、多摩市で被害が大きくなると予想される多摩東部直下地震が起きた場合の震度予測分布図や液状化危険度を示しています。

市内の大部分で震度6弱、一部では震度6強の揺れが予想されており、多摩川やその支流の大栗川、乞田川周辺に液状化危険度が高いエリアがあります。

災害から身を守るため避難する場所が緊急避難場所、自宅が被害を受けた場合に一時的に生活する場所が避難所です。『多摩市地震防災マップ』には緊急避難場所と避難所も表示されています。

多摩市の緊急避難場所は多摩市立小・中学校の校庭など、避難場所はその体育館などです。また、避難所に地区防災倉庫を設置し、避難所開設に使用する資器材、避難生活で必要になる食料などを用意しました。

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大雨時の災害リスクが分かる『多摩市洪水・土砂災害ハザードマップ』
多摩市洪水・土砂災害ハザードマップ多摩市洪水・土砂災害ハザードマップ

多摩川沿いには堤防が整備されていますが、集中豪雨などにより氾濫する可能性もあります。その支流の大栗川や乞田川でも多摩川への流れがさえぎられ、洪水になることも予想されます。また、丘陵地にはがけ崩れなどが起きやすい急傾斜地もあります。

多摩市洪水・土砂災害ハザードマップ』はこれらの洪水や土砂災害の危険性を示した地図です。多摩川流域に想定最大規模の大雨が降り氾濫した場合、多摩川と大栗川、乞田川の合流地点を中心に1階部分はほぼ水没する3~5m以上の浸水が予想されます。

その周辺でも1回の床上から1階天井まで水位が上昇する0.5~3mの浸水が見込まれます。そこで、「京王ショッピングセンター」など高い建物を緊急避難場所に指定し、「大河原公園」などには洪水を防ぐための「土のうステーション」を設置しました。

がけ崩れが起きやすい土砂災害特別警戒地域は、川沿いの平地と丘陵の境付近に広がっています。大雨で土砂災害危険情報が出たときにこの地域にいる場合は、速やかに避難する必要があります。

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日常のリスクに対する「レジリエンス」を高め、防災対応力を向上
多摩川の広大な広い河川敷「令和サバイバー養成キャンプ」が行われる多摩川河川敷(イメージ)

困難をしなやかに乗り越え回復する力、この力を「レジリエンス」と呼ぶことをご存じでしょうか。リスクを乗り越える「レジリエンス」が高まることにより災害時の自助能力が上がり、「レジリエンス」の高い人が集まれば共助能力もアップします。それは、自然災害に対する対応力の底上げにもつながります。

ビジネスの観点だけでなく、自然災害に対する「レジリエンス」を高める事が重要視されていますが、そのための取り組みとして多摩市では、I-レジリエンス株式会社と協力し、『レジリエントライフプロジェクト』を実施しています。

第1回は、『令和サバイバー養成キャンプ』として開催されました。避難所では初めて会う人たちと協力するために必要な仲間づくりから始め、段ボールテントやいす、ちゃぶ台、簡易トイレなどを組み立てる生活環境整備に進みます。最後に火をつけた新聞紙を使ってかまどで炊飯し、電源を使わない調理を体験しました。防災レシピやローリングストックなど災害時に役立つ情報も紹介されています。

今後は地域で防災に熱心な人と関心が薄い人をつなげ、地域のコミュニティの活性化と防災対応力の強化を目指す『リビングラボ』など、多彩なイベントが検討されています。

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『スマホ教室』で防災アプリ活用法を学ぶ

災害時は、いち早い情報のキャッチアップと、早めの行動が重要になります。しかし、災害情報の入手に役立つスマートフォンの扱いに慣れていない高齢者も少なくありません。そこで、多摩市ではスマートフォン初心者を対象に、基本操作と災害時に役立つ使い方が学べる『スマホ教室』を企画しました。

この講座ではマップアプリの開き方、QRコードの読み取り方など基本操作のほか、防災アプリやラジオアプリを使った情報収集方法などを解説します。懐中電灯になるライト機能など災害時に役立つ機能も紹介しています。

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ゲーム『持出王』で最適な非常用持出袋を考えよう

災害時に、ツールは多いほど役立ちますが、非常用持出袋に収納できるツールは限られています。入れすぎで重くなり、持ち出せなくなっては元も子もありません。そこで、多摩市では最適な非常用持出袋を作るゲーム『持出王』を作りました。

このゲームには80種類以上の物品カードがあり、それぞれのツールのコストや重さ、特徴が書かれています。まず、物品カードを選んで、最適と思う非常用持出袋を作ります。次に作った持出袋のツールを使って、災害時に想定されるトラブルを解決していきます。このゲームを通じて、その中で何を優先して持っていくかを学べます。

多摩市では地震や水害、土砂災害への備えを進めるだけでなく、イベントやゲームを通じて市民の防災力を向上し、多角的に防災対応能力アップを目指しています。

掲載日
2025/03/04

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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