住宅地価INDEX 2024年第3四半期(関西圏)

関西圏住宅地価INDEXは5四半期連続で上昇
関西圏の上昇率は縮小も大阪市内は高い上昇率を維持、京都府は上昇に転じる (2024年10月1日時点)

関西圏の変動率は+1.7%で、2023年第3四半期以降、5四半期連続で上昇しました。調査地点の動きをみると、上昇地点は減少、横ばい地点は増加しており、価格の天井感は強まりつつあります。


「野村不動産ソリューションズ 住宅地価INDEX」の概要

  • 「住宅地価INDEX」は、弊社独自の地価調査を指数化し、作成したものです。
  • 1989年7月よりスタートし、各店舗の営業エリアにおいて調査地点を選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定しています。また対象エリアは首都圏、関西圏、名古屋の住宅地および商業地で、236の調査地点を設定しています(関西圏住宅地の調査地点数は40) 。
  • 調査地点数が必ずしも充分といえないこと、及び地域の網羅性に一部偏りがみられること等により、調査の結果得られた平均価格変動率が、地域の価格動向を必ずしも正確に表しているとは限りませんのでご了承下さい。

Ⅰ.大阪府

大阪市内の変動率は+1.2%となり、上昇率が縮小しました(前回+2.5%)。調査地点の動向をみると、都島区(都島)・福島区(福島)・天王寺区(桃谷)・城東区(緑橋)・東住吉区(南田辺)の地点で価格高騰が続いていますが、住吉区(帝塚山)の地点で下落に転じました。上昇傾向は弱まりつつありますが、市内中心部の戸建住宅では外国人などによる民泊向け施設のニーズが好調です。
北摂の変動率は±0%となりました。前期まで価格高騰が続いていた茨木市(大池2丁目)・吹田市(北千里)と前期上昇した茨木市(茨木)の地点が横ばいに転じ、全ての地点で横ばいとなりました。
京阪の変動率も±0%となりました。前期上昇した寝屋川市(香里園)の地点が横ばいに転じ、全ての地点で横ばいとなりました。
南大阪の変動率は+4.7%で、4四半期連続で大きな上昇率となりました。前期に続き全ての地点で上昇しました。
大阪府内の土地取引市場では、ニーズの高い大阪市内中心部と値頃感のある大阪市周辺部で価格の高騰が続いています。

住宅地価INDEX 推移表(直近1年)
20241219_02_image1.jpg※カッコ内は対前四半期比
(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。

Ⅱ.兵庫県

阪神間の変動率は+0.5%となり、上昇率が縮小(前回+1.8%)しました。大半の地点が横ばいとなり、価格の上昇傾向が弱まっています。調査地点の動向をみると、神戸市東灘区(住吉)の地点で価格高騰が続いていますが、前期まで価格高騰が続いていた芦屋市(芦屋川)と前期上昇した西宮市(夙川)の地点で横ばいに転じました。
阪神間の土地取引市場では、土地・戸建の販売状況の鈍化により在庫が増加しており、価格上昇にはやや足踏みがみられます。

住宅地価INDEX 推移表(直近1年)
20241219_02_image2.jpg※カッコ内は対前四半期比
(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。

Ⅲ.京都府

京都の変動率は+3.5%となり、上昇に転じました(前回±0%)。調査地点の動向を見ると、前期まで2期連続全ての地点で横ばいでしたが、京都市左京区(北山)・西京区(桂)と宇治市(小倉)の地点で上昇に転じました。
京都市内の土地取引市場では、市内中心部における価格高騰を受け、市内周辺部や周辺市でも価格が上昇しています。

住宅地価INDEX 推移表(直近1年)
20241219_02_image3.jpg※カッコ内は対前四半期比
(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。

Ⅳ.図表:住宅地価INDEX 推移グラフ 

【図表1】住宅地価INDEX 推移グラフ
20241219_02_image4.jpg※2000年1月を100
【図表2】住宅地価INDEX 変動率の推移
20241219_02_image5.jpg※関西圏エリア平均の平均値・3か月毎
【参考】住宅地価INDEX 推移グラフ(長期)
20241219_02_image6.jpg※1990年4月を100

各調査地点の詳細については、「住宅地地価相場表」をご覧ください。

提供:法人営業本部 リサーチ・コンサルティング部

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