オフィスマーケットレポート（2024年12月）
【札幌市】

#三幸エステート

支店長の視点

100坪以上の大口の面積帯ではテナント誘致に時間を要する傾向にあったが、足元では大口需要が徐々に増えつつある。経済活動の活発化を背景に、新築ビルでも大口テナントの成約に向けた話が進んでいるケースが散見される。特に賃料水準と立地等の各種条件のバランスが良好なビルはテナントの引き合いを集めやすい状況となっている。
（基準日：2024年11月30日）

※空室率：	貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率：	貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積：	各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始：	1994年1月1日

Ⅰ.空室率
Ⅱ.募集賃料
Ⅲ.エリア別募集賃料（円／坪）　
Ⅳ.空室率の推移（6大都市大規模ビル）
Ⅴ.募集賃料の推移（6大都市大規模ビル・主要駅前地区）

Ⅰ.空室率

3ヵ月ぶりで低下。「北口」は1.0ポイントの大幅な低下

空室率は前月比マイナス0.19ポイントの3.16％となり、3ヵ月ぶりで低下した。新築・築浅ビルを中心に新規開設や拡張移転等による空室消化が進み、主な低下要因となっている。エリア別では「北口」が前月比マイナス1.0ポイントの大幅な低下となった。潜在空室率は前月比マイナス0.24ポイントの4.51％だった。
幅広い業種で前向きな移転需要が中心となっている一方、高価格帯のビルではリーシング活動に時間を要するケースも見られる。