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住宅地価INDEX 2025年第1四半期(関西圏)

関西圏の住宅地価INDEXは7四半期連続で上昇、
大阪市内、南大阪、京都では引き続き大幅な上昇が続く(2025年4月1日時点)
関西圏の変動率は+1.7%で、2023年第3四半期以降、7四半期連続で上昇しました。
調査地点の動きをみると、上昇地点は減少、横ばい地点は増加しており、価格の天井感は高まりつつあります。
「野村不動産ソリューションズ 住宅地価INDEX」の概要
- 「住宅地価INDEX」は、弊社独自の地価調査を指数化し、作成したものです。
- 1989年7月よりスタートし、各店舗の営業エリアにおいて調査地点を選択し、通常取引を想定して実勢価格を査定しています。また対象エリアは首都圏、関西圏、名古屋の住宅地および商業地で、239の調査地点を設定しています(関西圏住宅地の調査地点数は42) 。
- 調査地点数が必ずしも充分といえないこと、及び地域の網羅性に一部偏りがみられること等により、調査の結果得られた平均価格変動率が、地域の価格動向を必ずしも正確に表しているとは限りませんのでご了承下さい。
Ⅰ.大阪府
【大阪市内】
変動率は+1.5%(前回+1.4%)と継続して上昇し、10四半期連続の上昇となりました。調査地点の動向をみると、都島区(都島)・福島区(福島)・城東区(緑橋)の地点は価格高騰が続いています。
特に中心部においては、高価格帯マンションの売れ行きが好調で、これらも地価水準に影響を与えています。
【北摂】
変動率は+0.7%となりました。吹田市(北千里)の地点で価格高騰が続き、高槻市(摂津富田)の地点で下落から横ばいに転じました。
【京阪】
変動率は±0%(前回▲0.8%)となりました。守口市(土居)の地点で下落から横ばいに転じ、全ての地点で横ばいとなりました。
【南大阪】
変動率は+4.1%で、6四半期連続で大きな上昇率となりました。全地点で価格高騰が続いています。大阪府内全体を見ると、値下がり地点は前回の2地点から0地点になりました。北摂・京阪での購入ニーズの増加に伴う需給バランスの改善等が影響しているとみられます。

(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅱ.兵庫県
阪神間の変動率は+0.6% (前回+2.7%)となり、上昇率が縮小しました。上昇地点は前回の5地点から2地点に縮小しており、価格の上昇傾向が弱まっています。調査地点の動向をみると、尼崎市(武庫之荘)の地点で価格高騰が続いています。一方で、神戸市東灘区(住吉)の地点では、前期の上昇から横ばいに転じています。
阪神間の土地取引市場では、富裕層に好まれるエリアの取引は引き続き好調ですが、それ以外の地域でやや停滞しているようで、価格上昇に足踏みがみられます。

(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅲ.京都府
京都の変動率は+3.6%(前回+4.1%)と継続して上昇し、3四半期連続の上昇となりました。しかし、調査地点の動向を見ると、左京区(出町柳・北山)・西京区(桂)の京都市内全ての地点で横ばいであり、価格上昇地点は宇治市(小倉)の1地点のみです。京都市内の土地取引市場では、成約数の減少に伴い在庫数が増加しており、価格の上昇傾向は弱まっています。

(各調査ポイントの対前四半期変動率を地域毎に平均した数字)
※INDEXは小数第2位以下を四捨五入しています。
Ⅳ.図表:住宅地価INDEX 推移グラフ



各調査地点の詳細については、「住宅地地価相場表」をご覧ください。
提供:法人営業本部 リサーチ・コンサルティング部
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