この地はかつて、川越街道の4番目の宿場「膝折（ひざおり）宿」を中心に栄えていた場所で、「膝折村」と呼ばれていました。

1932（昭和7）年、東京駒沢にあった名門ゴルフ場「東京ゴルフ倶楽部」が膝折村へ移転してきたのを機に、町制施行と同時に改称して「朝霞町」が誕生しました。「朝霞」という地名は、当時東京ゴルフ倶楽部の名誉総裁だった朝香宮鳩彦王の名に由来しています。

その後、ゴルフ場は狭山市に移転し、その跡地は米軍基地として使われていた時期もありますが、現在は小・中学校、公民館や図書館、体育館、陸上競技場といった公共施設などが整備されているほか、「陸上自衛隊朝霞駐屯地」が置かれ、日本の国防を間近で見て知る施設として多くの人が訪れています。

朝霞市内には東武東上線（「朝霞」駅、「朝霞台」駅）とJR武蔵野線（「北朝霞」駅）の2つの鉄道路線が走っています。東武東上線「朝霞台」駅とJR武蔵野線「北朝霞」駅は至近距離にあり、相互乗り換えが可能です。

東武東上線は池袋に直結した路線で、「朝霞」駅から「池袋」駅まで直通約16分ほどです。また東京メトロ有楽町線、副都心線に乗り入れしているので、有楽町・銀座方面や渋谷方面へもダイレクトアクセスが可能です。

さらに「渋谷」駅からは東急東横線・みなとみらい線に乗り入れしており、自由が丘や横浜、中華街方面へもスムーズにアクセスできるなど、交通利便性に優れています。

朝霞市内の各駅の周辺には、徒歩圏内に商業施設が集積しており、地元住民の日常の暮らしを支えています。

東武東上線「朝霞」駅の改札に直結した「EQUiA（エキア）朝霞」内には、飲食店をはじめ本屋、雑貨店、コンビニエンスストアなど20店舗以上が入っており、通勤・通学の行き帰りに気軽に立ち寄れて大変便利です。

「朝霞」駅から徒歩圏内には「アコレ 朝霞駅東口店」、「西友 朝霞根岸店」、「東武ストア 朝霞店」、「マルエツ 朝霞店」など複数のスーパーマーケットもあります。24時間または深夜0時まで営業している店舗もあり、帰宅が遅くなった時でも安心です。

東武東上線「朝霞台」駅、JR武蔵野線「北朝霞」駅の周辺にも、「東武ストア フエンテ朝霞台店」、「オリンピック 朝霞台店」、「サミットストア 朝霞台店」などがあります。

また、積水化学工業の工場跡地を利用した複合大規模タウン「あさかリードタウン」内に、2020（令和2）年11月に大型商業施設「くみまちモールあさか」がオープンしました。「カインズ」や「イトーヨーカドー」を中心に、暮らしに欠かせないバラエティ豊かな約30の専門店がそろい、ショッピングにグルメに医療にとさまざまなニーズに応えています。

自然の恵みを体いっぱいに感じられる公園が多いことも、朝霞市の大きな魅力です。

「朝霞」駅から西方向にある「青葉台公園」は、野球場やテニスコートなどの運動施設、子供用の遊具、芝生広場などが整備された公園で、夏にはじゃぶじゃぶ池で水遊びも楽しめます。2020（令和2）年10月にオープンした新しい広場「Cocoiroaoba（ここいろあおば）」も子供たちに大人気です。

青葉台公園に隣接する「朝霞の森」は、米軍基地跡地の一部を整備した約3haの広大な暫定利用広場で、火の使用エリアでバーベキューを楽しんだり（要事前申請）、バットの使用エリアでボール遊びをしたりと、さまざまな遊びが楽しめます。

その東側に2020（令和2）年に整備された「シンボルロード」は、車椅子やベビーカーも余裕ですれ違えるほどのゆったりした設計で、冬にはイルミネーションで彩られるなど新たなにぎわいスポットとして親しまれています。

朝霞市内を流れる黒目川の河川敷に隣接する「城山公園」は、8種類の本格的なアスレチック遊具のあるわんぱく広場や小さな子ども向けの遊具のある幼児の広場、テニスやバスケットなどのスポーツ広場、じゃぶじゃぶ池など、一日中遊べる施設が充実しています。自然林の中でバーベキューも楽しめます。

ちょっとスリルを楽しみたいなら「滝の根公園」もおすすめです。傾斜のある地形を生かして、超ロングすべり台やターザンロープ、アスレチック遊具、吊り橋など、スリリングな施設が満載で、子どものみならず大人も冒険心をくすぐられます。園内には池もあり、初夏にはホタルの舞いを観察することができます。

都心部からほどよい距離で、自然の中で子どもたちが思い切り遊びまわれる環境が整っている朝霞市は、子育て世代の方にも嬉しいエリアです。