不動産投資のマーケット
不動産投資ニュース
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2024年6月17日
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地価LOOK、調査初の全地区上昇に国土交通省は、地価の先行指標「地価LOOKレポート」の24年第1四半期分(24年1月1日~4月1日)を公表した。 全80地区の全ての地価が上昇(前回79地区上昇、1地区横ばい)。07年の調査開始以来、初めて住宅地・商業地の全てが上昇した。堅調なマンション需要、店舗需要回復の継続が地価に反映された。 前回調査で唯一横ばいだった東京・江東区の商業地「青海・台場」が、「上昇(0~3%)」に移行し、全地区上昇となった。青海・台場は大型商業施設の集積地で、コロナの落ち着きとともに来街者が増加。青海ST区画の開発計画公表など、地区の活性化期待から取引需要が改善傾向となっている。 高い上昇率である「上昇(3~6%)」の区分に入った6地区のうち、5地区(中央区・銀座中央、新宿区・歌舞伎町、中野区・中野駅周辺、横浜市・みなとみらい、京都市・京都駅周辺)が商業地だった。商業地は店舗需要の回復傾向が継続、オフィス需要も底堅く推移した。 住宅地は、利便性や住環境に優れた地区でのマンション需要が堅調で、全22地区の上昇が継続した。住宅地の全地区上昇は8期連続。住宅地で最も高い上昇地区は「福岡市・大濠」(上昇3~6%)。 今期は対象地区の見直しが実施された。新たに商業地「福岡市・天神」が加わり、住宅地の滋賀県草津市の「南草津駅周辺」は廃止された。地価LOOKは主要都市の動きが活発な高度利用地を対象にする。 南草津駅周辺は近年比較的安定してきた一方、天神は大型再開発「天神ビッグバン」が注目されている。地区変更は16年第1四半期以来の実施。地価LOOKの地区は住宅地22地区、商業地58地区となった。
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2024年6月12日5月の全国中古マンション成約価格は5%超の続伸
不動産流通推進センターは、5月に全国の指定流通機構に売買の成約報告があった取引事例のうち、既存住宅に関する集計データを公表した。 中古マンションの成約価格は3808万円(前年同月比5.75%増)、m2単価は57.63万円(6.70%増)で、ともに48カ月連続で前年同月を上回った。成約件数は5515件(7.57%増)。中古戸建住宅は成約価格が2623万円(0.38%増)とほぼ横ばいながら、僅かに上昇した。成約件数は3573件(10.01%増)だった。 中古マンションの地域別の詳細は、成約価格が首都圏の4881万円(5.72%増)を始め8エリアで上昇。近畿圏は3040万円(11.44%増)、九州・沖縄は2585万円(12.15%増)、中国は2438万円(12.25%増)で2ケタの上昇率だった。 成約件数も8エリアが前年超え。首都圏は2790件(3.83%増)と堅調に増加したほか、北海道の222件(39.62%増)や中部圏の388件(17.58%増)を始めとして5エリアが2ケタ増だった。 中古戸建住宅を地域ごとにみると、成約価格は首都圏の3989万円(4.56%増)や中部圏の2386万円(3.07%増)、近畿圏の2380万円(5.40%増)、九州・沖縄の2128万円(14.59%増)と大都市圏に上昇が多くあった。 成約件数は、首都圏の1010件(0.59%減)を除いて9エリアは増加傾向。中部圏は313件(5.74%増)、近畿圏は961件(6.31%増)と堅調な増加で、北海道の232件(12.62%増)や九州・沖縄の313件(25.70%増)など7エリアで2ケタ増だった。なお、北陸は成約価格が1473万円(29.44%増)、成約件数が74件(80.49%増)で大幅に数値が上昇した。
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2024年6月11日首都圏の中古マンション成約件数、増加1年続く
東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、5月の不動産流通市場の動向を公表した。 首都圏の中古マンションの成約件数は2845件(前年同月比3.9%増)となり、12カ月連続で前年同月を上回った。成約m2単価は76.30万円(7.5%増)で49カ月連続の前年超え、成約価格が4834万円(5.8%増)で48カ月連続の前年超えだった。中古戸建住宅は、成約件数が1096件(1.4%減)となって6カ月ぶりに前年割れへ転じ、成約価格は3864万円(3.8%増)で前年を4カ月連続で上回った。 中古マンションの新規登録件数は1万5088件(3.3%減)、在庫件数は4万5603件(0.4%減)だった。在庫件数が前年同月を下回るのは28カ月ぶり。地域別にみると、成約件数では横浜市・川崎市を除く神奈川県他の164件(18.0%減)を除いた5エリアで前年を上回った。東京都区部は1258件(4.0%増)で12カ月連続の前年超え。 成約m2単価は全6エリアで前年より上昇。東京都区部は113.53万円(8.6%増)となり、49カ月連続で前年を上回った。ただ、東京・多摩と千葉県、横浜市・川崎市の3エリアでは前月比で価格が下落した。 中古戸建住宅の新規登録件数は5895件(16.6%増)、在庫件数は2万1649件(25.0%増)とともに大きく増加した。地域別の詳細は、成約件数が東京都区部の220件(18.9%増)を除いて5エリアで前年を下回った。 成約価格は、東京都区部の6195万円(1.6%増)を始め、多摩の3863万円(2.1%増)、埼玉県の2694万円(1.3%増)、千葉県の2589万円(9.0%増)の4エリアが前年を上回った。