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老後のお金老後に必要なお金

「ゆとりある老後」のためにいくら必要か

 生命保険文化センター「平成22年度 生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と思われる最低日常生活費は、平均額で月額22.3 万円となっています。(図1 参照)

 また、「経済的にゆとりのある老後生活を送るための費用」として、老後の最低日常生活費以外に必要と考える金額の平均は、月額14.3 万円となっています。(図2 参照)

 これらを足し合わせると、月額36.6万円となります。

〈図1〉老後の最低日常生活費

〈図2〉老後のゆとりのための上乗せ額

「自分自身のライフスタイル」に合った設定を

 重要なのは、この「36.6万円」という数字をどう見るかです。単純に計算すれば、年間439万円となり、25年老後生活があるとすると、1億円相当になります。公的年金で年間300万円程度の収入があるとしても、3,500万円程度のお金を用意しなければならないことになります。

 ただし、月額36.6万円というのは、現役サラリーマンの平均収入と同水準であり、それだけの額が老後にも必要になるというのは、違和感があります。36.6万円というのは、旅行やレジャー、子供や孫への支援も含めた平均値です。ご自身が、どのような老後を送りたいかによって、必要な額は人それぞれ異なってきます。また、公的年金など、「老後得られる収入」にも個人差があります。

 老後に備えた自助努力はもちろん大切ですが、統計や調査結果だけにとらわれず、「どのような生活がしたいのか」「収入はどのくらい得られるのか」といったことを理解し、計画を立てることが大切です。

まずは知ることから

 老後生活にどのくらいのお金がかかるかは、個々人の価値観やライフスタイルで決まります。
自分自身が、将来どうしていきたいか。あらためて考えてみたり、ご家族と話し合ってみたりすると、自分でも気づかなかったポイントが出てくるものです。
ご自身の気持ちとまず向き合い、ご自身の希望や価値観を知ることが、計画の第一歩です。

計算をしてみると見えてくるものもある

 「自分には大きな資産がないから」「年金なんてそんなにもらえないだろう」という思いから、「老後はつつましく生活するだけ」と考えてしまう人が多くいらっしゃいます。

 しかし実際に計算してみると、「年金や退職金が想像以上に多かった」「医療費や介護費用の自己負担は、思っていたより少なかった」と感じることもあります。
老後生活の収支を見積もってみると、考え方も変わるかもしれません。

平均額をもとにした老後生活の収支例

「ゆとり」はお金だけではない

 「ゆとりある生活には何万円必要」という統計や調査結果があります。しかし、この数字未満のお金しかない人が、すべて余裕がないわけではありません。

 「自分自身の希望が充足されている」「生活環境が以前よりよくなった」ということで、感じられる「ゆとり」のほうが大切です。
 金銭的な部分以外でも、重要なことはたくさんあります。

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