オフィスマーケットレポート(2025年4月)
【名古屋市】

支店長の視点

名古屋鉄道より名古屋駅周辺における再開発計画の概要が発表された。オフィス・商業・高級ホテル・バスターミナルからなる2棟の高層ビルで、2033年度に1期工事、2040年代前半に2期工事が竣工となる。名鉄名古屋駅・近鉄名古屋駅と直結し、優れた交通利便性を備える。名駅エリアでは募集床の品薄感が漂っており、大規模ビルの供給でオフィス需要が一段と活発化することが期待される。
(基準日:2025年3月31日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

6ヵ月連続の低下。テナントの移転に向けた動きは活発

空室率は前月比マイナス0.07ポイントの3.72%となり、6ヵ月連続の低下となった。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んでいる。規模別の「中型ビル」は2023年7月以来の4%台に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.04ポイントの5.16%だった。
テナントの移転に向けた動きは活発で、大口需要も増加傾向にある。来年竣工を控える建築中の大規模ビルも引き合いが多い状況となっている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
20250423_ngy_image01.jpg
【資料1】規模別空室率
20250423_ngy_image02.jpg

Ⅱ.募集賃料

3ヵ月ぶりの上昇。12,000円/坪台半ばでの小幅な動き

募集賃料は前月比プラス22円/坪の12,565円/坪となった。3ヵ月ぶりで上昇したが、12,000円/坪台半ばでの小幅な動きが続いている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
20250423_ngy_image03.jpg
【資料2】主要エリア空室率(全規模)
20250423_ngy_image04.jpg

Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

20250423_ngy_image07.jpg

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

20250423_ngy_image08.jpg

※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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