オフィスマーケットレポート(2025年4月)
【大阪市 大規模ビル】

支店長の視点

需要が活発であることに加え、主要エリアでは募集床に品薄感が漂い始めている。梅田や御堂筋沿い等の好立地で競争力が高いビルに限られるが、新規募集にあたって募集賃料を従前より引き上げるケースが増えている。需要の拡大傾向が続けば同様の動きが広がる可能性はあり、今後の動向が注目される。
(基準日:2025年3月31日)


※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 2000年1月1日

Ⅰ.空室率

3ヵ月連続の低下。「北区」は0.7ポイントの大幅な低下

空室率は前月比マイナス0.29ポイントの3.18%となり、3ヵ月連続の低下となった。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進み、主な低下要因となっている。エリア別では「北区」が前月比マイナス0.7ポイントと大幅に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.27ポイントの4.87%となった。
オフィス需要は拡張や統合等の前向きな移転が中心で、館内増床の事例も引き続き多い。

【図表1】空室率&潜在空室率
20250423_osk_image01.jpg
【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

2ヵ月連続で小幅に下落。18,000円/坪台半ばの水準を維持

募集賃料は前月比マイナス85円/坪の18,497円/坪となった。2ヵ月連続で下落したが小幅な動きに止まり、18,000円/坪台半ばの水準を維持している。

【図表2】募集賃料&募集面積
20250423_osk_image03.jpg
【資料2】主要3区 空室率
20250423_osk_image04.jpg

Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

20250423_osk_image07.jpg

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

20250423_osk_image08.jpg

※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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