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【大田区】「自助・共助」推進のために多彩なアプローチを行う大田区の防災対策

 
多摩川河川敷「多摩川」河川敷の様子

大田区は東京都の東南部に位置し、東は東京湾に、西と南は多摩川を挟んで神奈川県川崎市に隣接しています。大田区は1947(昭和22)年に大森区と蒲田区が合併して誕生した区で、区名は両区から一字ずつを取って付けられました。

地形的には大きくは、北西部の丘陵地帯と南東部の低地に分けられます。丘陵地帯は武蔵野台地の東南端にあたり、田園調布、雪谷、久が原など緑の多い良好な住宅地が形成されています。

低地部は海岸や多摩川の自然隆起と堆積によってできた沖積地とそれに続く埋立地からなり、京浜工業地帯の一角を担っています。埋立地(空港臨海部)には羽田空港をはじめ物流施設や都市機能施設が整備されています。

防災ポータルサイトや防災アプリでスピーディーに情報発信

大田区では災害から区民の生命や財産を守るための防災対策の基本として「大田区地域防災計画」を策定しています。

このうち震災対策については、「東京湾北部地震」(マグニチュード7.3)により区域の約93%の地域で震度6強の揺れが起こるなどの想定のもと、被害を最小限に抑えるための対策がまとめられています。また発生確率は低いものの津波の被害が大きいと考えられる「元禄型関東地震」の対策も併せて検討されています。

風水害対策については、多摩川の氾濫をはじめ、高潮による浸水や、呑川・丸子川・内川・立会川といった中小河川の氾濫による浸水などを前提に対策がまとめられています。

この地域防災計画は毎年見直しを行っており、2022(令和4)年の修正では、令和元年東日本台風(台風第19号)から得た教訓や災害時の新型コロナウイルス感染症対策などの対応を反映させています。

大田区防災ポータルサイト大田区防災ポータルサイト

大田区が2021(令和3)年7月から運用開始した「大田区防災ポータルサイト」では、避難指示や避難所一覧などの「避難情報」、避難所マップやハザードマップなどの「防災マップ」、鉄道・バスの運行情報やライフラインなど「公共情報」および「気象情報」などの情報を入手することができます。

さらに、区公式スマートフォンアプリ「大田区防災アプリ」には、避難情報などをプッシュ通知でいち早く受け取れるお知らせ機能や、家族や知人との情報共有に役立つコミュニティ機能も搭載されています。

 

ハザードマップで自分の街の災害危険度をチェックしよう
大田区ハザードマップ(震災編)大田区ハザードマップ(震災編)

大田区ハザードマップ(震災編)」の表面には、東京湾北部地震における焼失棟数の分布を示した「火災の被害想定」、全壊建物棟数の分布を示した「建物倒壊の被害想定」、震度6弱程度の揺れによる「液状化可能性マップ」、元禄型関東地震などによる浸水範囲と最大津波高の分布を示した「津波ハザードマップ」の4つのマップが掲載されています。

さらに裏面は「防災マップ」となっており、大規模な延焼火災から身を守るための避難場所(多摩川河川敷や平和島等)や避難所(学校等)、津波一時避難施設などの位置が分かるようになっています。

大田区ハザードマップ(風水害編)大田区ハザードマップ(風水害編)

ハザードマップは「震災編」のほか、想定しうる最大規模の降雨等があった場合の浸水想定(範囲、深さ)や水害時緊急避難場所などを示した「風水害編」や、区内の土砂災害(特別)警戒区域や避難先などを示した「土砂災害編」もあります。

これらのマップは区ホームページのほか「大田区防災ポータル」や「大田区防災アプリ」でも閲覧することができます。自分が住む地域や周辺の災害リスクを把握する上で大いに役立ちます。

また大田区では2012(平成24)年度から「学校防災活動拠点整備事業」を行っています。これは、小・中学校などの「避難所」を、従来の逃げ込むための場所から、情報拠点と地域活動拠点の機能も併せ持った「学校防災活動拠点」へと機能を拡充するもので、阪神・淡路大震災および東日本大震災の教訓をもとにしています。

 

楽しく防災が学べる試みも。自助・共助を推進する大田区の取り組み

大規模災害に立ち向かうには自助・共助の取り組みの推進が欠かせないことから、大田区では区民版地域防災計画として『大田区わがまち防災計画』という冊子を作成しています。これは前述の「大田区地域防災計画」から自助・共助に関わる内容を抽出したもので、いざという時の主体的かつ具体的な防災行動マニュアルとして役立つ内容となっています。

わが家の防災チェックBOOKわが家の防災チェックBOOK

わが家の防災チェックBOOK」は、家庭でやっておきたい防災対策を分かりやすく紹介した防災パンフレットです。区役所等で配布されているほか、「大田区防災ポータル」にもWEB版が掲載されています。

このほか、防災・災害医療の各分野で活躍している人を講師に招いての「大田区災害時医療フォーラム」や、Zoomを使った「リモート型防災アトラクション」、楽しみながら防災を学ぶ試みとしての「防災運動会」の推奨と資器材の貸し出し、避難所運営ゲームなど防災イメージトレーニングツールの貸し出しなど、さまざまな角度から自助・共助のための取り組みを行っています。

 

防災備蓄倉庫の義務化など、大田区のマンション防災対策
「田園調布」駅「田園調布」駅

大田区では集合住宅(マンション)に居住する人の数は増加傾向にあり、エレベーターやライフラインの停止など災害時のマンション特有の問題に対応するための防災対策が重要になっています。

その一つとして大田区では、50戸以上の住戸を有する集合住宅に対して「防災備蓄倉庫」の設置を義務付けています。これは居住者が住み慣れた自宅で生活を継続できるようにするためのもので、備蓄倉庫の面積や位置、形状なども細かく規定しています。

また、災害時のマンション特有の問題や必要な対策などをパンフレット『マンションの防災対策』に分かりやすくまとめて配布し、マンションでの防災対策の強化を図っています。

大田区では各種の防災講習会を開催していますが、その一つとして「マンション居住者向け防災講習会」も毎年開催しています。「災害に『も』強いマンション~在宅避難のススメ~」、「防災で広がる!マンション・地域のコミュニティ」など、毎年異なる講師・テーマで、社会の状況に合わせて書面開催やオンライン開催などの手法も取り入れています。

このように大田区では地域全体の防災力向上のためのさまざまな施策に取り組んでいます。

掲載日
2022/05/11

本記事は、(株)ココロマチ が情報収集し、作成したものです。記事の内容・情報に関しては、調査時点のもので変更の可能性があります。

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