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オフィスマーケットレポート(2025年5月)
【大阪市 大規模ビル】
支店長の視点
昨年竣工した大規模ビルでは自社ビルから移転する企業が多く見られた。退去後の自社ビルは、売却やリニューアル工事を実施し、賃貸オフィスとする動きが出始めている。足元の需要が活発な一方、来年以降の新規供給は低水準に止まる。そのため、立地条件が優れたビルは上昇する工事費を考慮しても賃貸オフィスとして収益性が見込める模様だ。
(基準日:2025年4月30日)
※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル | ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
※統計開始: | 2000年1月1日 |
Ⅰ.空室率
2023年12月以来の2%台。「北区」は0.9ポイントの大幅な低下
空室率は前月比マイナス0.20ポイントの2.98%と、4ヵ月連続で低下し2023年12月以来の2%台となった。前月に続き、新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んだことが主な低下要因となっている。エリア別では「北区」が前月比マイナス0.9ポイントと大幅に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.10ポイントの4.77%となった。
オフィス需要は引き続き活発な状況で、昨年竣工した新築ビルは概ねテナント誘致の目途が付いている。


Ⅱ.募集賃料
3ヵ月ぶりの上昇。18,000円/坪台での動きが継続
募集賃料は前月比プラス236円/坪の18,733円/坪と、3ヵ月ぶりで上昇した。募集賃料は18,000円/坪台での動きが継続している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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