オフィスマーケットレポート(2025年5月)
【仙台市】

支店長の視点

青葉通り沿いの「読売仙台ビル」周辺の建替プロジェクトは事業者が決定し、計画の概要が発表された。オフィス・ホテル・商業からなる複合ビルで、2029年度の竣工を目指すとしている。今後3年間の新規供給は限定的な水準に止まる予定で、当該ビルはオフィスエリアの中心地に位置する新築物件となることから、移転を検討するテナントの注目を集めるとみられる。
(基準日:2025年4月30日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

3ヵ月連続で小幅な低下 。「中型」が前月比マイナス0.6ポイント

空室率は前月比マイナス0.08ポイントの5.50%となり、3ヵ月連続で小幅な低下となった。売買に伴う貸止めがあったことに加え、拡張や集約移転による空室消化が見られた。規模別では「中型」が前月から0.6ポイントの大幅な低下となった。潜在空室率は前月比マイナス0.01ポイントの7.01%だった。
昨年までに竣工したビルはテナント誘致の目途がつき、立地条件に優れた既存ビルも空室消化が進んでいることから、主要エリアでは品薄感が強まっている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

6ヵ月連続の上昇。条件見直しの動きは限定的な水準

募集賃料は前月比プラス184円/坪の11,890円/坪と、6ヵ月連続の上昇となった。募集条件を見直す動きは一部で見られるが、引き続き限定的な水準に止まっている。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(仙台支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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