8月マンション市場動向・首都圏、発売1940戸で2カ月ぶり増
2021年09月17日
不動産経済研究所は16日、8月の首都圏マンション市場動向を発表した。供給戸数は1940戸で、前年同月の1669戸に比べ16.2%増と大幅に増え、2カ月ぶりの増加となった。初月契約率は73.0%で前年同月比4.5ポイントアップした。
供給物件数は122物件で、前年同月の131物件を9物件下回ったものの、100戸以上発売した物件は1物件だった(前年同月ゼロ)。全122物件のうち、初回売り出し物件(単発物件を含む)は26物件・980戸で、前年同月の26物件・637戸と比較し、物件数は同数だったものの、戸数は343戸上回っている。
供給をエリア別にみると、埼玉県と千葉県が減少した一方、都区部、都下、神奈川県は2ケタ増と伸ばしている。都区部は42.4%増の839戸で、シェアは43.2%だった。
新規供給に対する契約戸数は1417戸で、初月契約率は73.0%。前年同月の68.5%に比べ4.5ポイントアップし、2カ月ぶりに70%を上回った。エリア別では埼玉県と千葉県が50%台と低迷した一方で、都区部、都下、神奈川県は70%台に乗せている。
戸当たり平均価格は7452万円で前年同月比24.0%上昇、m2単価も117.8万円で26.3%上昇している。平均価格、単価ともに2カ月連続の上昇。エリア別では、都区部が平均価格と単価が大幅に上昇した一方、その他のエリアは軒並み下落している。
平均専有面積は63.28m2で前年同月比1.8%縮小。即日完売は5物件・129戸(シェア6.6%)。フラット35登録物件戸数は1780戸(91.8%)。8月末時点の販売在庫は5889戸で、前月末の6087戸に比べ198戸減少し、18年10月以来の5000戸台となった。
9月の供給は2500戸前後を見込んでいる。
(提供:日刊不動産経済通信)
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