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売物件の成約数は前年の反動で12%減に

2021年09月24日

不動産流通推進センターは全国の指定流通機構のレインズシステムにおける8月の活用状況をまとめた。売り物件の成約報告件数は前年同月比12.8%減の1万3703件で、同18.8%増と好調だった20年の反動減となったが、19年比では3.6%増と高水準を維持した。売り物件の新規登録件数と総登録件数は8月も前年同月比2ケタ減となり、在庫の減少が続く。

売り物件の成約件数の詳細をみると、マンションが14.4%減の5129件、一戸建てが11.4%減の4990件、土地が14.3%減の3198件。エリア別にみると全地域で前年同月を下回った。

内訳は、首都圏が15.9%減の5034件、近畿圏が9.7%減の3281件、九州が5.3%減の1245件、中部圏が9.6%減の1227件、北海道が15.5%減の726件、東北が9.6%減の556件、関東甲信越が14.3%減の545件、中国が15.7%減の488件など。新規登録件数は15.2%減の10万1222件で、2ケタ減が12カ月続いている。

前年比マイナスは17カ月連続。総登録件数は19.6%減の28万7864件で、14カ月連続での前年割れとなった。2ケタ減は10カ月連続に上る。前月比でも0.6%減となり、16カ月連続で在庫が減っている。

賃貸物件の成約報告件数は4.6%減の2万5124件と、3カ月連続での前年割れとなった。新規登録件数は7.2%増の24万8064件で、16カ月連続で前年同月を上回った。総登録件数は16.1%増の52万6616件で、15カ月連続の前年比プラス。前月比でも1.4%増と、5カ月連続で在庫が増えている。

(提供:日刊不動産経済通信)

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