11月マンション市場動向・首都圏、発売は4.3%減の2743戸
2023年12月21日
不動産経済研究所は20日、11月の首都圏(1都3県)新築分譲マンション市場動向を発表した。供給戸数は2743戸で、前年同月の2866戸に比べ4.3%減と、2カ月連続の減少となった。また初月契約率は74.2%で前年同月比4.8ポイントアップしている。
供給物件数は137物件と、前年同月の157物件を20物件下回り、100戸以上発売した物件は4物件だった(前年同月2物件)。また全137物件のうち、初回売り出し物件(単発物件を含む)は28物件・1169戸で、前年同月の31物件・1200戸を物件数で3物件下回り、戸数でも31戸下回っている。
供給をエリア別にみると、埼玉県が6割減と大幅に減少した一方、その他のエリアは軒並み増加している。都区部は8.4%増の1029戸で、シェアは37.5%となっている。
新規供給に対する契約戸数は2035戸で、初月契約率は74.2%。前年同月比4.8ポイントアップし、前月比でも13.3ポイントアップしている。
エリア別では神奈川県と埼玉県が60%台だった一方、都区部は70%台、都下と千葉県は80%台と好調であった。
戸当たり平均価格は8250万円で前年同月(6035万円)比2215万円(36.7%)の上昇、m2単価は128.0万円で同(89.8万円)比38.2万円(42.5%)上昇している。平均価格は2カ月ぶりの上昇、単価は9カ月連続の上昇。
エリア別では、埼玉県以外のエリアが平均価格、単価ともに上昇している。都区部の平均価格は50.2%上昇の1億2811万円で、7月以来の1億円台となった。
平均専有面積は64.45m2で、前年同月比4.1%の縮小。即日完売は3物件・30戸(シェア1.1%)、フラット35登録物件戸数は2521戸(91.9%)。11月末時点の販売在庫は4815戸で、前月末比59戸増加している。
なお、12月には7000戸程度の供給が見込まれる。1~11月の累積発売戸数は、前年同期(2万3812戸)比12.2%減の2万911戸で、23年の年間供給戸数は2.8万戸程度となる見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)
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