タワーマンションと聞いてどんなマンションを思い浮かべるでしょうか。眺望が良く、資産価値やステータス性が高いなど、高級感や特別感のある住居をイメージする人が多いのではないかと思います。タワーマンションと呼ばれるものに何か一定の条件はあるのでしょうか。
目安は高さ60m以上、20階建て以上
タワーマンションという用語自体に法的な基準はなく、階数による定義などもありません。
しかし、建築基準法や消防法などでは、31m、60m、100mと、建物の高さによって異なる基準が設けられています。
一般的には、このうち高さ60m以上の建物が超高層建築物とする考え方が広まっており、これに該当する住居用建築物をタワーマンションと呼んでいます。 高さ60m以上のマンションは、階数にするとだいたい20階建て以上になります。
つまり、「タワーマンションとは、高さ60m以上、階数でおよそ20階建て以上の住居用建築物である」と考えてよいでしょう。
高ければ高いほど基準も厳しい
建築基準法では、高さ60m以上の超高層建築物に対し、建物の構造耐力についてより厳しい基準が設定されています。高さ100m以上になると、消防法によって緊急時用のヘリポート設置義務なども生じ、これらをクリアするには莫大な費用がかかります。
(※詳しくは「タワーマンションの建築基準」をご覧ください)
逆にいえばそのぶん、タワーマンションは一般的なマンションに比べ、建物の構造的にすぐれている点も多いのです。また、立地、利便性などの条件において、高いコストをかけて建設するだけの価値を備えているともいえます。
ハイスペックな施設・サービス
前述のとおり、「高さ60m以上、階数でおよそ20階建て以上のマンション」が一般的なタワーマンションの定義になりますが、ハイスペックな共用施設やサービスを有する物件が多いことも特徴のひとつです。
パーティールームやプール、ジムなどのほか、住人の親戚や知人が宿泊できるゲストルームが完備されている物件もあります。
24時間体制のフロントコンシェルジュやクリーニングの受け渡しといった、日常生活に役立つサービスを行っている物件も少なくありません。
タワーマンションと呼ばれるマンションは、法律に裏づけられた建物のクオリティと施設・サービスの充実度の双方において、大きな魅力を持ち合わせているといえるでしょう。