オフィスマーケットレポート(2025年2月)
【大阪市 大規模ビル】

支店長の視点

昨年竣工した新築ビルは順調にテナント誘致が進んでいる。主要エリア内の優良な既存ビルも引き合いが増加し、新築ビルに移転するテナントの二次空室についても早々に具体的な引合いが入ってきている。立地やビルグレードの改善目的での移転が中心で、賃料負担が増加するケースが多いものの、業績好調を背景にリクルーティングでの優位性確保や企業イメージ向上のための投資と捉える傾向がみられる。
(基準日:2025年1月31日)


※大規模ビル: 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 2000年1月1日

Ⅰ.空室率

前月から小幅に低下。「中央区」は2020年12月以来の1%台

空室率は前月比マイナス0.14ポイントの3.56%となり、前月から小幅に低下した。主要エリア内の新築ビルを中心に、自社ビルからの移転や拡張移転等により空室消化が進み、主な低下要因となっている。エリア別では「中央区」が2020年12月以来で1%台に低下した。潜在空室率は前月比マイナス0.29ポイントの5.08%だった。
オフィス需要は引き続き活発で、拡張移転や立地・ビルグレードの改善を目的とした移転の割合が高い。

【図表1】空室率&潜在空室率
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

3ヵ月ぶりで小幅な上昇。18,000円/坪台後半で推移

募集賃料は前月比プラス26円/坪の18,633円/坪となった。3ヵ月ぶりで上昇したが小幅な動きであり、募集賃料は18,000円/坪台後半で推移している。

【図表2】募集賃料&募集面積
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【資料2】主要3区 空室率
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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