マーケット
オフィスマーケットレポート(2025年2月)
【札幌市】
支店長の視点
高価格帯の新築・築浅ビルでは、これまでリーシング活動に時間を要する傾向にあったが、足元ではテナントの引き合いが増加し、内定も出始めている。一方で、需要の勢いは建築中ビルが満室竣工する程ではなく、新築ビルが空室を抱えて竣工し空室率の上昇要因となるケースは今後も続くとみられる。ただし、大口の募集床を抱えるのは一部の新築・築浅ビルで、大部分のビルの募集状況は懸念する水準ではないと考えられる。
(基準日:2025年1月31日)
※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.空室率
前月から小幅な低下。「北口」は0.8ポイントの大幅な低下
空室率は前月比マイナス0.08ポイントの3.07%となり、前月から小幅に低下した。主要エリアの新築・築浅ビルを中心に、新規開設や拡張移転によって空室消化が進んでいる。エリア別では「北口」が前月比マイナス0.8ポイントの大幅な低下となった。潜在空室率は前月比プラス0.07ポイントの4.56%だった。
オフィス需要は幅広い業種で拡張移転等の前向きな動きを中心に活発化している。


Ⅱ.募集賃料
前月からわずかに下落。12,000円/坪台半ばの水準を維持
募集賃料は前月比マイナス21円/坪の12,581円/坪となった。前月から下落したもののわずかな動きに止まり、募集賃料は12,000円/坪台半ばの水準を維持している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)

※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(札幌支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
企業不動産に関するお悩み・ご相談はこちらから