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オフィスマーケットレポート(2025年3月)
【名古屋市】
支店長の視点
活発なオフィス需要を背景に中心部の既存ビルで空室消化が進み、数千坪単位の大口テナントの場合、移転先は新築・建築中ビルにほぼ限定されている。近年、新築ビルでは郊外の自社施設からや建替えに伴う移転が増えており、二次空室が生じないケースが多い。2026年は栄エリアを中心に約3.6万坪の供給が予定されるものの、供給量に対して二次空室の発生が低い水準に止まる可能性もある。
(基準日:2025年2月28日)
※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
※統計開始: | 1994年1月1日 |
Ⅰ.空室率
5ヵ月連続の低下。2021年5月以来の3%台
空室率は前月比マイナス0.22ポイントの3.79%となった。5ヵ月連続の低下で2021年5月以来の3%台となった。新築・築浅ビルを中心に空室消化が進み、主な低下要因となっている。規模別の「大規模ビル」、エリア別の「名駅」では2%台が目前に迫っている。潜在空室率は前月比マイナス0.22ポイントの5.20%だった。
名駅エリアでは募集床の品薄感が漂い、貸主側が賃料水準を従前より引き上げる動きが見られる。


Ⅱ.募集賃料
前月からほぼ横ばい。12,000円/坪台半ばで推移
募集賃料は前月比マイナス3円/坪の12,543円/坪となった。前月からほぼ横ばいで、募集賃料は12,000円/坪台半ばで推移している。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(名古屋支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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