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オフィスマーケットレポート(2025年3月)
【大阪市 大規模ビル】
支店長の視点
昨年は大量供給、今年も過去10年平均を上回る新規供給だが、来年以降は低水準に止まる見込みだ。加えて、中心部の値ごろ感のある既存ビルでは空室消化が進んでいる。そのため、千坪超のまとまった面積を必要とするテナントには、新築・築浅ビルに大口の募集がある今のタイミングで移転を検討すべきとの認識が広がりつつある。正式募集の区画だけでなく、解約見込みも含めて情報収集を行うテナントが多くなっている。
(基準日:2025年2月28日)
※大規模ビル: | 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル | ※空室率: | 貸付総面積に対する「現空面積」の割合 |
※潜在空室率: | 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象 |
※募集面積: | 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計 |
※統計開始: | 2000年1月1日 |
Ⅰ.空室率
2ヵ月連続の低下。幅広い業種で需要は活発
空室率は前月比マイナス0.09ポイントの3.47%となり、2ヵ月連続で低下した。新築・築浅ビルでテナント誘致が進んだことに加え、比較的大口の館内増床もあったことが主な低下要因となっている。潜在空室率は前月比プラス0.06ポイントの5.14%となった。
幅広い業種で需要は活発な状況にある。好立地かつ値ごろ感のあるビルでは、成約に向けた話が進んでいるケースが多く、空室率が示す以上に品薄感が漂いつつある。


Ⅱ.募集賃料
横ばい傾向。前月から小幅な下落
募集賃料は前月比マイナス51円/坪の18,582円/坪となった。前月から下落したものの小幅な動きに止まっており、横ばい傾向が見られる。


Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪)


※規模 (1フロア面積) |
・大規模(200坪以上) ・大型(100坪以上200坪未満) ・中型(50坪以上100坪未満) ・小型(20坪以上50坪未満) |
※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。
Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

※募集賃料:共益費込
※外税表示
提供:三幸エステート株式会社(大阪支店)
会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。
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