オフィスマーケットレポート(2025年3月)
【仙台市】

支店長の視点

青葉通り沿いの「読売仙台ビル」の建替え方針が決まった。入居していた商業施設イオンは2月末で閉店しており、周辺との一体再開発となる模様だ。駅西エリアでは「電力ビル」周辺の再開発も予定されている。これら再開発によりストックの更新が進むと同時に、周辺エリアからの流入を含めオフィス需要が喚起されることが期待される。
(基準日:2025年2月28日)


※空室率: 貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率: 貸付総面積に対する「募集面積」の割合。既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※募集面積: 各統計日において公開されているテナント募集面積の合計
※統計開始: 1994年1月1日

Ⅰ.空室率

前月から小幅に低下。大口の募集床は限定的な状況

空室率は前月比マイナス0.05ポイントの5.64%となり、前月から小幅に低下した。主要エリア内での移転や集約により空室が生じた一方、新規開設等により空室消化が進んだ。潜在空室率は前月比プラス0.10ポイントの7.16%だった。
オフィス需要は前向きな移転を中心に堅調な一方、募集床の品薄感が強まっており、大口の面積帯は限定的な状況が続いている。

【図表1】空室率&潜在空室率(全規模)
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【資料1】規模別空室率
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Ⅱ.募集賃料

4ヵ月連続で小幅に上昇。条件引き上げの動きは広がらず

募集賃料は前月比プラス51円/坪の11,599円/坪となった。4ヵ月連続で小幅に上昇したものの、募集条件を引き上げる動きは広がっていない。

【図表2】募集賃料&募集面積(全規模)
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【資料2】主要エリア空室率(全規模)
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Ⅲ.エリア別募集賃料(円/坪) 

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※規模
(1フロア面積)
・大規模(200坪以上)
・大型(100坪以上200坪未満)
・中型(50坪以上100坪未満)
・小型(20坪以上50坪未満)

※「-」は、調査時点においてテナント募集を行ったビルが少なかったため、適正データが算出できなかったエリアです。

Ⅳ.空室率の推移(6大都市 大規模ビル)

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Ⅴ.募集賃料の推移(6大都市 大規模ビル・主要駅前地区)

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※募集賃料:共益費込
※外税表示

提供:三幸エステート株式会社(仙台支店)

会社HP:https://www.sanko-e.co.jp/
当レポートは情報提供を目的とし、情報の正確性に十分配慮して作成されておりますが、その内容を保証するものではありません。使用にあたっては貴社の責任と判断にてお願い致します。

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