市況・レポート
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2018.12.20
2018年11月の首都圏中古マンション価格は、東京都や神奈川県での事例シェアが拡大したことで、前月比+2.3%の3,710万円と3ヵ月ぶりに上昇し、年初来の最高値を更新した。
都県別で見ると、東京都(+1.4%、4,946万円)をはじめ、神奈川県(+1.7%、2,922万円)や埼玉県(+1.4%、2,310万円)でも1%以上のプラスを示した。
一方、千葉県では-0.5%の2,005万円となり、前年同月に比べて大差ない水準まで価格を下げている。
近畿圏平均は前月比+1.5%の2,253万円と再び上昇し、こちらも最高値を更新している。
大阪府では+0.6%の2,446万円と、7月以降は上昇傾向で推移している。また、兵庫県では神戸市の他にも阪神エリアに位置する芦屋市や西宮市などで価格水準が押し上がり、県平均は+2.1%の1,944万円と比較的大きく上昇して2,000万円の大台に迫っている。
中部圏平均は前月比+1.6%の1,868万円と再び上昇し、愛知県では+1.4%の2,026万円と上昇傾向で推移して2,000万円の大台を突破した。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.7%の5,438万円と引き続き上昇し、8月に記録した最高値(5,406万円)を30万円ほど上回った。
また、横浜市(+1.2%、3,098万円)やさいたま市(2,776万円)でもプラスとなったが、千葉市では平均築年数がやや進んだこともあり、-0.7%の1,766万円と引き続き価格水準を下げている。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.7%の3,115万円と5ヵ月連続で上昇した。
また、ここ3ヵ月間での前年同月比を見ても+7%~+8%と高水準を示している。一方、神戸市では+1.6%の1,940万円と再び上昇し、9月の価格水準を上回った。
名古屋市では前月比+0.6%の2,357万円と3ヵ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は再び上振れつつある。このような堅調な推移の背景には居住目的の実需ニーズのみならず、価格高騰した東京23区に比べて割安感があって相応の収益性も見込める大阪市や名古屋市の中古マンションに投資マネーが流入していることも影響しているものとみられる。
都心6区では+0.2%の7,556万円と僅かながら引き続き強含んだものの、8月に記録した最高値(7,569万円)には達しなかった。また、周辺エリアもプラスとなったが、ここ3ヵ月間はさほど目立った変動は見られない。大阪市中心部では横ばいの4,029万円に留まり、4,000万円を上回った8月以降は頭打ち感が強まっている。
一方、上昇基調を維持している名古屋市中心部では千種区で築浅物件からの事例が増えたことで、+2.7%の2,989万円と比較的大きく価格水準が押し上がり、3,000万円の大台目前まで迫っている。
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