2018年9月の首都圏中古マンション価格は、前月比-0.1%の3,636万円と僅かに弱含んだ。
都県別で見ると、東京都では-0.2%の4,894万円、神奈川県では+0.1%の2,890万円とそれぞれ目立った動きはなく、埼玉県も横ばいの2,295万円に留まった。一方、千葉県では市川市や船橋市などの主要エリアが牽引する形で、+0.7%の2,020万円と再び上昇して7月の水準を上回っている
近畿圏平均は前月比+0.8%の2,223万円で、8ヵ月連続の上昇となった。
大阪府では+0.3%の2,418万円と小幅ながら3ヵ月連続のプラス、兵庫県でも+1.4%の1,912万円と引き続き上昇しており、上昇率自体も拡大した。
また、中部圏平均は前月比+0.9%の1,838万円、愛知県は+1.6%の1,982万円と、再び上昇してともに7月の水準を上回った。
近畿圏や中部圏では季節要因による影響もあって価格上昇の上振れも見られたが、価格高騰にやや過熱感がある首都圏では、東京都をはじめ限定的な動きに留まっている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比-0.3%の5,389万円と小幅ながら再び下落し、3月以降は5,400万円前後の水準で膠着状態が続いている。また、横浜市(-0.2%、3,072万円)やさいたま市(-0.1%、2,753万円)でも弱含みとなった。
一方、千葉市(横ばい、1,796万円)では6月以降の価格水準にほとんど動きが見られない。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.4%の3,064万円とやや鈍化してきているものの、基本的には上昇傾向での推移を示している。また、神戸市では価格水準が高い中央区で築浅事例が増加するなどの影響もあり、市平均は+2.0%の1,914万円と比較的大きく上昇して3ヵ月ぶりに1,900万円台を回復するまでに至っている。
名古屋市では、前月比+0.8%の2,325万円と再び上昇し、7月の水準を僅かに上回った。
上昇傾向が一服し、前年同月比の上昇率もやや縮小する動きが見られるものの、基本的には依然として堅調なトレンドを維持し続けているものとみられる。
都心6区では千代田区や港区で上振れる動きも見られたが、全体的には前月比-0.5%の7,529万円と5ヵ月ぶりに下落した。周辺エリアも小幅な動きに留まっており、商戦期としては落ち着いた推移を示している。
前月に4,000万円の大台を突破していた大阪市中心部だが、今月は+0.3%の4,023万円と上昇傾向を示しつつも、その度合いはやや鈍くなっている。
名古屋市中心部では+0.2%の2,905万円と持ち直す動きが見られたものの、7月の水準を回復するまでには至っておらず、現水準では上値が重い展開となっている。
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