2020年8月の首都圏中古マンション価格は、東京都の事例シェア縮小や周辺3県が概ね横ばい~弱含みとなった結果、前月比-0.2%の3,678万円と僅かながら再び下落した。
都県別で見ると、東京都では+0.7%の5,154万円と引き続き上昇した一方、神奈川県(-1.3%、2,827万円)では下落率が拡大している。また、埼玉県(+0.1%、2,276万円)や千葉県(-0.8%、2,094万円)では前月から反転しており、6月とほぼ同水準に戻っている。
近畿圏平均は前月比+0.1%の2,461万円で、僅かながら4ヵ月連続の上昇となった。ただし、主要エリアでは総じて弱含みとなっており、大阪府では-0.2%の2,647万円、兵庫県では-0.4%の2,164万円と、こちらも6月と大差ない水準を示している。
中部圏平均は愛知県の事例シェア拡大の影響で、前月比+0.3%の1,957万円と上昇傾向を維持したが、愛知県では-0.3%の2,077万円と反落した。愛知県においては前年同月の水準を下回る状況が続いている。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.8%の5,768万円と引き続き上昇した。対照的に、横浜市(-0.2%、3,087万円)やさいたま市(-0.4%、2,713万円)では連続下落となった。
また、千葉市では築浅事例が減少したこともあり、-1.3%の1,948万円と3ヵ月ぶりにマイナスを示した。
近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比-0.8%の3,401万円と再び下落し、6月の水準に戻っている。4月以降は3,400万円台での推移が続いているものの、明らかに上値が重くなってきている。神戸市では-0.2%の2,232万円と3ヵ月ぶりに弱含んだが、こちらも高水準での安定推移を維持している。
名古屋市では前月比-0.5%の2,348万円と3ヵ月ぶりに下落し、6月の水準まで戻している。経年による築古事例シェアの拡大に加え、事例数の多くを占める築10年超の価格が横ばい~弱含みで推移していることから、市平均の価格水準も徐々に下がってきている。
都心6区は前月比+1.1%の8,506万円と引き続き上昇、特に立地優位性が高い都心3区(千代田区、中央区、港区)では力強い上昇を見せている。
一方、周辺エリアでも強含んだものの上昇率自体は僅かであり、東京23区内においてもトレンドの二極化が一段と鮮明になってきている。
大阪市中心部では-0.9%の4,527万円と再び下落し、6月の水準をやや下回った。また、名古屋市中心部では-1.7%の2,958万円と6ヵ月ぶりに下落し、前年同月比も5月以来のマイナスを示している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。
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