●全国の政令指定都市・特別区の世帯数に占める分譲マンション戸数の割合を示す「マンション化率」は、東京23区が2016年から0.26ポイント拡大の31.37％で、6 年連続のトップとなった。

東京 23 区をはじめ、首都圏では立地優位性や交通利便性の高い横浜市や川崎市でも普及が順調に進む一方で、千葉市やさいたま市などでは対照的に停滞や後退しつつある。大阪市や神戸市など近畿圏の主要都市でもマンション化率の拡大が目立ったものの、第20位の静岡市と第21位の浜松市が逆転した以外に順位の変動は見られなかった。

●マンション化率が最も拡大したのは大阪市の0.54ポイントで、主に中心部において大規模タワーマンションの継続的な開発が為されたことにより普及度合いを急速に高めている。 この他、東京 23 区、横浜市、川崎市、神戸市、京都市、仙台市でも軒並み0.20ポイント以上の伸びを示している。

仙台市では世帯数の増加スピードが震災以前の水準に留まったことに加えて、2015 年 12 月の市営地下鉄東西線の開業に伴って市内中心部から仙台駅東側エリアにかけてマンション開発が盛んに行われており、今回の伸びに繋がることとなった。