7月マンション市場動向・首都圏、新規発売は35%減
2019年08月20日
不動産経済研究所は19日、7月の首都圏マンション市場動向を明らかにした。供給戸数は前年同月比35.3%減の1932戸で、7カ月連続の減少となった。初月契約率は67.9%で前年同月比0.1ポイントアップした。
7月の供給物件は158物件で前年同月の195物件と比べると、37件減少している。このうち100戸以上発売した物件は1物件にとどまった(前年同月は2物件)。また初回売り出し物件(単発物件を含む)は19物件・736戸、シェアは38.1%で、前年同月の36物件・1443戸(シェア48.3%)を物件数で17物件、戸数でも707戸下回っており、全体の戸数も35.3%減と大きく落ち込むこととなった。
供給をエリア別にみると全エリアで減少しており、都下が55.3%減と半減したほか、都区部(35.8%減)、神奈川県(37.1%減)も3割以上落ち込んでいる。都区部のシェアは47.7%で、前年同月比0.4ポイントのダウンとなった。
新規供給に対する契約戸数は1311戸で、初月契約率は前年同月とほぼ横ばいの67.9%。エリア別では、千葉県が76.8%、埼玉県が76.1%と70%台に乗せたものの、都区部、都下、神奈川県は60%台にとどまっている。
戸当たり平均価格は5676万円で前年同月比8.3%下落、m2単価も86.0万円で6.2%下落と、いずれもダウンした。戸当たりは2カ月連続、単価は3カ月連続の下落。エリア別では都下の単価が上昇したものの、それ以外はいずれも下落しており、中でも都区部の戸当たりが10.0%ダウン、埼玉県の単価が11.4%ダウンと大幅に下落している。
専有面積は66.01m2で、前年同月比2.3%の縮小。100m2以上の住戸は都区部6物件・13戸、神奈川県1物件・1戸、千葉県1物件・3戸の計8物件・17戸で、シェアは0.9%だった。
即日完売物件は昨年10月以来のゼロ。フラット35登録物件戸数は1880戸(シェア97.3%)だった。7月末時点の在庫は7115戸で、前月末比323戸減少。在庫の圧縮は7カ月連続となる。
なお、8月の供給戸数は2000戸前後となる見込みである。
(提供:日刊不動産経済通信)
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