23年上半期のマンション市場動向・首都圏
2023年07月21日
不動産経済研究所は20日、首都圏と近畿圏の今年上半期(1~6月)の分譲マンション市場動向を発表した。首都圏(1都3県)の上半期の供給戸数は1万502戸で、前年同期(1万2712戸)と比べ2210戸(17.4%)減少し、上半期としては2年連続のダウンとなった。
地域別の供給戸数は、都区部4902戸(前年同期比9.0%減)、都下834戸(18.5%減)、神奈川県1954戸(36.3%減)、埼玉県1295戸(23.1%減)、千葉県1517戸(2.3%減)と、全てのエリアが減少した。都区部のシェアは46.7%で、前年同期の42.4%から4.3ポイントのアップ。
また、東京都全域では5736戸、シェア54.6%で、前年同期の6409戸、シェア50.4%に比べ戸数は673戸減少したが、シェアは4.2ポイントアップ。
初月契約率の平均は72.7%で、前年同期の72.1%と比べると0.6ポイントアップし、上半期としては3年連続の70%台となった。累積契約率は84.0%で、前年同期比では2.1ポイントダウンした。
価格動向をみると、平均価格は8873万円で前年同期比2363万円(36.3%)上昇、m2単価は132.1万円で34.4万円(35.2%)上昇し、いずれも大幅にアップしている。
上半期としては平均価格、単価ともに2年連続の上昇となり、過去最高値を大幅に更新した。エリア別の平均価格と単価はそれぞれ、都区部1億2962万円、192.4万円(前年同期比60.2%上昇、51.5%上昇)、都下5609万円、84.6万円(3.5%上昇、7.9%上昇)、神奈川県5748万円、86.9万円(7.6%上昇、6.8%上昇)、埼玉県5019万円、77.2万円(14.7%下落、8.0%下落)、千葉県4766万円、67.9万円(0.8%上昇、5.1%上昇)と、埼玉県以外のエリアが上昇している。
6月末時点の在庫は4951戸で、前年同月末の5072戸に比べ121戸の減少となり、4年連続で減少している。
下半期(7~12月)の供給戸数は2万戸前後となる見通しで、前年同期の1万6857戸と比べると18.6%増える予測だ。23年年間の戸数は約3万戸となり、22年の2万9569戸と比べ1.5%増加し、2年ぶりの3万戸台になる見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)
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