2014/09/18Vol.283
東京都23区での300m2以上の土地の相続状況
この資料のなかから、相続される土地に着目し、23区内で年間に相続される土地を区別・面積別に集計したデータを年別にまとめてみました。
はたして、23区内ではどの区で大型土地の相続が多いのでしょうか?
※掲載の表は、すべて東京都編集・発行の「東京の土地(土地関係資料集)」の数値を使用し、野村不動産アーバンネットで作成しました。
上記表1は、東京都23区で各年度で相続された土地を面積規模ごとに集計し、300m2以上の相続件数とその全体件数に占める割合を羅列したもので、件数の上位ベスト10を表示しています。
練馬区と世田谷区が3年間1位と2位ですが、ベスト10のなかで1位から8位までの区と10位の区は、順位の変動はあるものの3年間まったく同じです。ちなみに1999年(平成11年度)でも1位~9位の区名は変わらず、この9区が上位となっています。
一方で、これら相続された300m2以上の土地件数の全体に占める割合は、前2年の10%台から、2012年は5.9%と大幅に減少しました。平成24年度において何故大きく減少したか理由は不明ですが、上記相続件数には、マンションの共有土地持ち分での相続件数も含まれるため、マンションの相続が増えたことで、大型土地の件数割合が減少した可能性が考えられます。
上記表2は、東京都23区内で相続土地のうち300m2以上だった土地の合計面積を大きい順にベスト10を表示しています。ここでも練馬区と世田谷区が3年間上位になっています。
練馬区では平成24年度の全相続土地面積は、約645千m2あったわけですが、練馬区で個人所有の土地面積は、26,225千m2(平成24年1月1日時点)と公表されていますから、個人所有土地の約2.46%が1年間に相続されたことになります。
(担当:伊東 秀二)
企画・編集:野村不動産ソリューションズ株式会社 流通事業本部 営業企画部 企画課
地価や不動産の法律・税制、時事の話題などの情報を、さまざまな視点から解説・紹介しております。