知っておきたい
一戸建て購入のキホン

基礎知識
2017.01.27

マイホーム探しの前に考えておきたいこと

「マイホームを買いたい」と思い立つタイミングはさまざまでしょう。結婚、出産、子どもの入学・進学など、それぞれの家族の夢を実現するためにマイホームを購入します。賃貸物件よりも選択肢が多いほか、買ったほうが広くてグレードが高い場合も少なくありません。また、自分の資産としてマイホームを持つことで、老後の生活不安も軽減されるでしょう。

賃貸物件のように周囲へ気兼ねしながら暮らすこともなく、マイホーム購入によって「子育てのストレスが減った」という調査結果もあるようです。

しかし、自分たち家族にとってどの物件が良いのか、しっかりと選択することが欠かせません。まずはどのような選択肢があるのかを知り、その中で優先したい条件を整理してみましょう。

「マイホーム購入」の選択肢には、いろいろなパターンがある

ひとくちに「マイホーム購入」と言っても、その物件にはさまざまなパターンがあります

  • 新築一戸建て住宅(建売住宅)を買う
  • 築浅の中古一戸建て住宅を買う(必要に応じてリフォームをする)
  • 少し古い中古一戸建て住宅を買ってリフォームする
  • 古い中古一戸建て住宅を買って大幅なリフォームやリノベーションをする
  • 土地を買って注文住宅を建てる
  • 建築条件付きの土地を買って住宅を建てる
  • 新築マンションを買う
  • 中古マンションを買ってリフォームする

どれが適しているかは人によって異なります。物件探しの最初にどれか一つに決めてしまわずに、それぞれの特長を営業担当者に確認し、アドバイスを受けながら絞り込んでいくと良いでしょう。

まずは自分や家族の条件を整理しておこう

物件探しを始める前に整理しておきたいのは、「自分や家族が望む条件」です。

  • 希望の立地、沿線
  • 建物の広さ
  • 間取り(部屋数)の必要最低数
  • 駐車場の有無
  • (一戸建て住宅の場合)庭の広さ
  • (マンションの場合)ペットの飼育
  • (とくにマンションの場合)どうしても必要な設備(後付けできないもの)

上記のような項目を思いつくままに書き出しましょう。

しかし、書き出した条件をすべて満たす物件はなかなか存在しません。実際にマイホームを選ぶときには、妥協しなければならない条件もいくつか出てくるでしょう。そこで、それぞれの条件に優先順位をつけることが大切です。

また、物件探しを進めていくうちに「◯◯沿線が希望だったけど、△△沿線もいいな」などと考えが変わることもあります。希望の条件は臨機応変に見直していきましょう。

資金計画をどう考える?

資金計画では、売買契約のときに必要な自己資金、購入に伴う諸費用、住宅ローンの毎月の返済額に意識が向きがちです。しかし、それと同時によく考えておきたいのは「購入後にかかる費用」。

マイホームを購入した後は住宅ローンの返済だけでなく、「毎年の固定資産税」や「都市計画税」、「火災保険料」や「地震保険料」があります。
マンションの場合は「毎月の管理費」や「修繕積立金」、人によっては「駐車場代」などがかかります。
一戸建て住宅の場合は「定期的な建物修繕に備えた費用」などの自主的な積み立てを考えなければなりません。

上記の費用と住宅ローンの返済を合わせて、毎月あるいは毎年、いくらまでなら負担できるのかを、あらかじめしっかり検討しておくようにしましょう。

理解しておきたいのは「どのような物件を選ぶのか」によって購入後の費用が異なること。同じ売買価格の物件でも、一戸建て住宅とマンションではその後の負担に大きな違いが出る場合があるのです。

実際にどれくらいの費用がかかるのかは物件によっても違うため、営業担当者からしっかりとアドバイスを受けることが大切です。それを見比べながら一戸建て住宅かマンションか、新築か中古か、などの条件を絞り込んでいくと良いでしょう。

住宅税制はその年の新しい情報を確認しておくこと

マイホームの購入にあたっては、「住宅ローン控除」をはじめとしてさまざまな優遇税制や、親などからの資金援助に対する非課税措置などが設けられています。しかし、これらの適用要件や非課税枠などが毎年の税制改正で見直されることもあるため、購入する年の税制内容をよく確認しましょう。

また、それぞれの税制における適用要件などが分かりづらいケースもあるため、詳しい内容については営業担当者に相談すると安心です。

物件よりも先に、信頼できる営業担当者を探すことが失敗しないコツ

自分で物件の種類を決めて「◯◯駅徒歩◯分以内、価格◯◯万円以下」という条件で物件検索をすることも、どのような物件があるのかを知るためには役立ちます。しかし、その条件設定が正しい選択なのかどうかは分かりません。

物件の種類、資金計画、税制などについて営業担当者のアドバイスを受けることによって、希望する条件が変わることもあります。アドバイスを受け、少し視点を変えて探してみることで、より良い物件に巡り合うことも考えられそうです。

あれこれと物件を探し回る前に、まずは信頼できる営業担当者を見つけて、しっかりとしたアドバイスを受けながら物件選びをすることが成功への近道になる場合もあるでしょう。

※本コラムは、執筆者の知識や経験に基づいた解説を中心に、分かりやすい情報を提供するよう努めております。掲載内容については執筆時点の税制や法律に基づいて記載しているもので、弊社が保証するものではございません。

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