市況・レポート
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2019.03.19
2019年2月の首都圏中古マンション価格は、全域で概ね横ばい~強含みとなったことで、前月比+0.4%の3,725万円と小幅だが再び上昇した。都県別で見ると、東京都では+0.3%の4,955万円と小幅なプラス、千葉県でも+0.4%の2,048万円と再び上昇したことで、前々月の水準を上回った。
一方、神奈川県(+0.1%、2,907万円)や埼玉県(横ばい、2,291万円)では目立った動きはなく、昨年12月の水準を下回る状況が続いている。
近畿圏平均は主要エリアが揃って上昇したため、前月比+0.3%の2,268万円と再びプラスを示して前々月と同水準まで戻している。前月に上昇傾向が一服した大阪府では+0.4%の2,477万円と再び強含んだことで、直近での最高値を更新している。
また、兵庫県でも+0.8%の1,946万円と上昇し、昨年12月の水準を僅かながら上回った。中部圏平均は前月比+0.2%の1,935万円、愛知県では-0.3%の2,092万円と、他の都市圏と同じく僅かな変動に留まっており、上昇傾向は鈍化しつつある。
首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比+0.3%の5,472万円と小幅に上昇したことで、前々月に記録した直近の最高値を僅かに更新した。横浜市(+0.4%、3,079万円)やさいたま市(+1.1%、2,746万円)でも再びプラスとなったが、昨年12月の水準までには至っていない。
また、千葉市では価格水準が高い美浜区で築浅物件からの事例が増えた影響もあり、+0.9%の1,895万円と3ヵ月連続で上昇している。近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比+0.5%の3,166万円と再び上昇したことで、価格水準を前々月と同程度まで戻している。
また、神戸市では+0.9%の1,921万円と3ヵ月ぶりに上昇、この半年間は概ね1,900万円台前半での推移が続いている。名古屋市では前月比-1.2%の2,405万円と反転下落した。比較的大きく上昇した前月からの反動や築古物件からの事例が増えたことなどに起因しているものとみられる。
また、築浅タワー物件からの高額事例では一部で価格改定する動きも散見される。
都心6区では+0.6%の7,609万円と再び上昇し、前年同月に比べて3%前後高い水準での推移が続いている。周辺エリアでも上昇傾向を示しているが、その度合いは極めて緩やかであり、前年同月比は+1~2%程度に留まっている。
大阪市中心部では+0.1%の4,139万円と僅かに強含んで上昇傾向を維持したが、上昇度合いは鈍化しつつあり、やや上値が重い展開となっている。
一方、前月に築浅タワー2物件から高額事例が発生していた名古屋市中心部では-1.1%の3,106万円と下落したが、前月に引き続き3,100万円台は維持した。
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