【8月】三大都市圏・主要都市別／中古マンション70ｍ2価格月別推移

8月首都圏前月比＋0.5％の3,704万円再び上昇傾向の都心部では8,000万円に迫る

大阪市中心部は４ヵ月連続の上昇名古屋市中心部は3,000万円前後での推移が続く

2019年8月の首都圏中古マンション価格は、前月比＋0.5％の3,704万円と小幅ながら引き続き上昇した。

都県別で見ると、東京都では＋0.5％の5,027万円と最高値を更新、前月に築古事例が増えて下落していた神奈川県（＋0.3％、2,846万円）や埼玉県（＋0.2％、2,270万円）ではやや持ち直す動きとなったが6月の水準までには達しておらず、前年同月の水準を下回る状況が続いている。

一方、千葉県では前月から横ばいの2,060万円となった。近畿圏平均は前月比＋0.5％の2,367万円と4ヵ月連続で上昇、前年同月比も＋7％前後での推移が続いている。

強含んだ行政区が大阪市や吹田市などに限られていた大阪府では、＋0.2％の2,558万円と僅かな上昇に留まった。兵庫県では－0.4％の2,084万円と前月までの反動から小幅に水準を下げているが、依然として2,000万円超の高水準を維持している。

中部圏平均は前月比＋0.5％の1,948万円と続伸、愛知県では＋0.3％の2,101万円と4ヵ月ぶりに上昇に転じて5月と同水準まで持ち直している。

【8月の主要都市別・中古マンション価格】

首都圏主要都市の中古マンション価格は、東京23区で前月比＋1.1％の5,637万円と引き続き上昇し、再び最高値を更新した。また、千葉市（＋1.0％、1,906万円）も同様に続伸して1,900万円台に達している。

前月に築古事例が増えて価格水準が2％以上も下落していた横浜市（＋0.8％、3,083万円）やさいたま市（＋0.5％、2,706万円）でも今月は持ち直す動きが見られたものの、6月の水準まで回復するまでには至っておらず、さいたま市に関しては前年同月比がマイナスの状況が続いている。

近畿圏主要都市の価格は、大阪市で前月比＋0.8％の3,303万円と再び上昇し、6月に記録していた直近での最高値を上回った。一方、前月に築浅事例が増えて大幅上昇となっていた神戸市だが、今月はその反動から－0.7％の2,128万円と反落している。

名古屋市では前月比＋0.5％の2,427万円と小幅に上昇、4月以降は2,400万円台の前半で安定した推移を見せている。

【8月の各都市圏中心部・中古マンション価格】

都心6区は前月比＋1.1％の7,958万円と7ヵ月連続で上昇し、8,000万円の大台に迫りつつある。城北・城東エリアでも1％以上のプラスを示しているが、これらは築年数がやや進んでいることも影響している。

大阪市中心部では＋0.6％の4,385万円と4ヵ月連続で上昇した。上昇度合いにやや鈍化の兆しは出始めているが、前年同月比の上昇率は都市圏中心部の中でも突出している状況が続いている。

名古屋市中心部では－0.5％の2,992万円と再び下落、3月以降は3,000万円前後での推移に落ち着きつつある。

中古マンション価格と各指標の推移

東京23区

※「流通戸数」とは正味の在庫数であり、同月・同一住戸での重複事例を除外して算出しているため、これらを累計して算出する流通事例数を概して下回る。
※「価格改定シェア」とは、各月での中古マンション流通戸数のうち直近3ヵ月間において一度でも値下げを行った住戸の割合である。また、これら住戸において当該期間で最も高い売出価格と最も安い売出価格から「値下げ率」を算出している。