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人気エリアがずらり!JR中央線沿線の中古マンション

2013年3月22日

JR沿線でもかなり人気が高く、根強いニーズが集まる中央線。「住んでみたい街」の代表格・吉祥寺を始め、特徴のあるエリアがずらりと並んでいます。新たな開発も進む同沿線の魅力と中古市場の特徴を紹介しましょう。

「中野」が変貌を遂げる一大プロジェクトが進行中

中央線沿線で、いまもっともホットなエリアは「中野」でしょう。前ページの「住んでみて良かった街」では、吉祥寺に次いで第3位にランクインしています。

中野といえば、以前はアニメ関連の店舗が集まった"オタクの聖地"というイメージが強く、駅周辺もゴミゴミした雰囲気がありました。しかし、駅の北西にあった警察大学校が2001年に府中に移転した跡地で、従来のイメージを払しょくする一大プロジェクトが進んでいるのです。

中野駅北口再開発の写真
再開発エリアに開校する新キャンパス。左が明治大学(国際日本学部と大学院の一部が移転、総合数理学部が新設)、右奥が帝京平成大学 (薬学部、現代ライフ学部、ヒューマンケア学部、大学院の一部)。中央は低層マンション

昨年、駅北口バスターミナルの改修と東西連絡道路の新設と併せて、防災機能を備えた大型の都市公園と2棟の大型オフィスビルが竣工しました。キリングループや栗田工業の本社など、大企業が次々に移転してきます。さらに、明治大学と帝京平成大学の新キャンパスがこの春オープン。来年には、早稲田大学の学生寮が完成します。

これによって学生だけで8,000人超、オフィスのビジネスマンを含めれば昼間人口が2万人も増えるといわれています。23区内の駅前で、これほど大規模な開発エリアが出ることは稀でしょう。再開発エリアと駅南側を結ぶ南北自由通路の整備、駅南東に広がる公社住宅の再開発なども予定されており、今後も大きな変貌を遂げるポテンシャルを備えています。

住宅市場では、今も指名の購入希望者がいる「中野ブロードウェイ」(1966年築)など草創期の中古マンションから、新築マンションまで豊富です。昨年完成した29階建て超高層マンション「中野ツインタワー」は、2年前の分譲時に港区並みの高額だったにもかかわらず、即日完売しました。中野の将来性に対する期待が高いのではないでしょうか。

荻窪、三鷹、国立... 魅力ある街が豊富

中央線沿線には、杉並区の良好な住宅地が広がる「荻窪」や「西荻窪」、武蔵野市内で吉祥寺と並ぶ人気が高い「三鷹」、文教地区として名高い「国立」など、他にも歴史と特徴のあるエリアが並んでいます。なかでも「三鷹」から「立川」までの区間は2010年に高架化工事が完了し、各駅周辺で再整備事業が進んでいます。

国立駅前の大学通りの写真
「国立」を象徴する「大学通り」。一橋大学が両側に立ち、広い歩道は植栽スペースで自転車と歩行者が完全に分離されている。周囲の建物は高さ、色、素材などの規制がある

たとえば「国立」は、駅南側に伸びる美しい並木道「大学通り」の景観を守るために、周辺の住宅や店舗等に一定の建築規制を掛けた景観形成ルールが設けられているなど、住民意識の高さで知られます。駅徒歩圏の一戸建て住宅には23区内の高級住宅地に引けを取らない根強い人気があります。同駅の象徴ともいえる赤い三角屋根の旧駅舎は、駅の立体交差工事にともなって解体されましたが、部材が国立市で保管され、復元される予定です。

「三鷹」や「武蔵小金井」では、駅前に再開発と共にタワーマンションができるなど、以前とは異なる新しい顔を見せつつあります。中央沿線は、古い歴史を持ちながらも少しずつリニューアルが進み、いつまでも魅力が衰えません。住宅地としても、将来的に資産価値の落ちにくい数少ない沿線として、人気を保ち続けるでしょう。

編集協力:AllAbout

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