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中古マンションの現地見学の流れをレポート

2018年4月27日

中古マンションの現地見学は、お客様が一つのモデルルームに集まる新築マンションの見学とは雰囲気が異なります。営業担当者の案内で現地を巡り、平日の交通状況や生活環境をチェックしていく雰囲気を再現形式でご紹介します。

<今回のポイント>

ふらりと来るお客様も。不動産仲介会社への来店

不動産仲介会社の店舗(営業所)には、さまざまなお客様が訪れます。よくあるのは、平日に物件サイトからの資料請求やメールでのお問い合わせ、週末に現地見学をするという流れです。しかし都心では、平日に店頭を訪れ、そのまま現地を見るということも少なくありません。

実際、私が勤務している野村の仲介+広尾センターには、平日の昼前後に「このマンション、前から気になっていたんだけど、今から見られるかな?」とメールや電話で問合せをいただくこともよくあります。徒歩圏内にプレミアムマンションも豊富にあり、空室で鍵をお預かりしている物件であれば、その日に即見学という対応も可能です。

そうはいっても、お客様のなかには「賃貸と違ってふらりとは入りにくい」という方もいらっしゃいます。そこで今回は、現地見学を中心に、不動産仲介会社に行った場合の流れを再現形式でご紹介しましょう。

※以下の内容は、お客様の了解を得た上で、実際の話を再構成したものです。記事内に登場する物件は想定で、価格や面積、間取りは実際とは異なります。

【登場人物】山田:野村の仲介+広尾センターの責任者、Aさんご夫妻:お客様

仕事の合間のアポイントで中古マンション探しを本格スタート

Aさん(33歳)は、赤坂にオフィスがある外資系金融機関に勤務しています。年収は2,000~2,500万円で、若き富裕層と言えるでしょう。結婚後しばらくは共働きだったため、勤務先への近さと眺望の良さを重視し、六本木にある家賃約40万円の賃貸タワーマンション(約60m2、1LDK)にお住まいでした。

お子さんが産まれて3人家族になったのを機に、もう少し落ち着いた場所にマンションを購入しようと探し始めたそうです。古い街並みが魅力的なヨーロッパに赴任していたこともあり、ネットで検索を始めた際には築年の古さは気しなかったとのことでした。

そんなAさんは公園や緑が多い広尾や麻布周辺のエリアが気に入り、最初に目を付けたのはヴィンテージマンションの代表格として知られる『広尾ガーデンヒルズ』でした。

広尾ガーデンヒルズ

まず、ネットを通じてAさんから資料請求をいただき、返信メールで物件資料をお送りしました。くわしいニーズを伺うために週末に電話をしてみたところ、「月曜日の昼過ぎなら少し時間が取れる」とのこと。さっそく、週明けの午後1時に店舗にお越しいただくことになりました。

私が勤務する店舗から『広尾ガーデンヒルズ』までは徒歩で数分のため、まずは店舗に来ていただくことになりました。そこから現地まで歩き、物件の周辺を案内することにしました。ちなみに、土地勘をお持ちのお客様の場合は、現地で待ち合わせることもあります。

山田「お問い合わせいただいたのは『広尾ガーデンヒルズ』で、ご予算は1億3,000万~5,000万円ということでしたね。まずはご予算に近い物件の図面をご覧ください。専有面積が約70m2で、1億2,900万円となります」

Aさん「価格も広さもちょうどよさそうだね」

奥様「でも、間取りが1LDKなんですね」

山田「2LDKにリフォームすることもできますよ」

奥様「(室内の写真を見て)カーペットが多いですね。フローリングにリフォームできるかしら。キッチンも、できれば対面式のほうがいいわ」

山田「あいにく『広尾ガーデンヒルズ』はリフォームでフローリングにすることは原則として認めないという管理規約があります。ある意味では、静かな居住環境を守っていこうという分譲当時から続く高い管理意識の表れともいえるかもしれませんね。それが資産価値を守り、ヴィンテージマンションとしての評価につながっているのでしょう。

おっしゃる通り、最近はフローリングを好む方が多いですが、カーペットは、お子様が転んでも安心で音が響きにくい点や、冬のひんやりした感じがしなくてかえって良かったというお客様も少なくありません。いろんなタイプを比較してみてください。

もし、リフォームやフローリングを前提にご検討であれば、他にもいくつか参考になる物件を用意しております。すぐ近くの『広尾ガーデンフォレスト』はご存知でしょうか? こちらは築10年で、床がフローリングです」

Aさん「こちらのほうが少し広い75m2で築年も新しいのに、価格が1,000万円以上安いんですね(1億1,300万円)」

山田「ええ、土地の権利が所有権ではなく定期借地権のため、何割か価格が低めになっています。定期借地権のマンションは近くにもう一つありまして、こちらの『プラウド南麻布』です。今売りに出ているのは、100.66m2で1億8,800万円の物件ですね。

タブレットで雰囲気だけでもご覧になりますか? 売り出し中の物件は、"360°パノラマ画像"※で各部屋の雰囲気を見られます。隣のフランス大使館の緑豊かな庭とつながっているように見えるんですよ」

※360°パノラマ画像が見られるのは売り出し物件のページに限ります。売り出し物件のページでも360°パノラマ画像が設置されていない場合もございます。

プラウド南麻布

奥様「(室内写真を見て)室内からの眺めは一戸建てみたいね。 私、本当は子どもが小さいときは庭付きの一戸建てもいいなと思っていたの。こういう一戸建てっぽい雰囲気のマンションもいいわね。」

山田「もしよろしければ、この店舗から歩いて5~10分なので、駅からの経路やフランス大使館などの周辺環境だけでもご覧になりませんか?」

Aさん「いいね、ちょっと回ってみようか」

こうして、『プラウド南麻布』までいっしょに歩いてみることになりました。

山田「左手の建物が『プラウド南麻布』です。南側にフランス大使館、西側に在日米軍のための宿泊・保養施設ニュー山王ホテルがあって、セキュリティ面でも安心と言われています」

Aさん「このあたりは大使館が多いせいか、外国人の方もよく見かけますね」

奥様「確かこの近くに、全国からのお取り寄せスイーツが食べられるカフェ(天現寺カフェ)があったんじゃないかしら」

Aさん「天現寺の交差点の近くでしょ。その隣に、例のカプコン創業者の辻本憲三さんがオーナーをしてるワイナリーの直営店(ケンゾーエステイトワイナリー)があるんですよね。ナパ・ヴァレーのプレミアムワインをテイスティングできるから、一度行ってみたいんだよね」

奥様「今度行ってみましょう。今日は子どもを預けてきたんですけど、こんどは一緒に、じっくり見に来ようかしら?」

Aさん「そうだね!」

近くの街並みや、希望条件に近い物件をいくつか一緒に見ることで、さらに興味を持っていただけたようです。平日ということもあり、この時はそれほど時間を取れませんでした。しかし、週末に改めて、じっくり見て回ることになりました。

編集協力:AllAbout

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