秋から始める、希望通りの中古マンション購入計画

2014年8月25日

中古マンションを探し始めてから引っ越しまで、スムーズに進めるためのスケジュールの立て方、注意点について解説します。この秋からスタートして、年内または来年3月末をゴールに想定している人にピッタリのダンドリです。

9月に入ると、秋の住みかえシーズンが始まります。転勤、転職などを契機とした住みかえ需要が増えるからです。こうした人たちは、引っ越しの希望時期は12月末か、翌年の3月末に設定しているケースが多いようです。また、「お正月を新居で迎えたい」、「子供の入学までに引っ越したい」ということもあるでしょう。おおむね3ヵ月から半年程度を想定しているといえます。

物件を探し始めてから売買契約までの期間で、もっとも多いのは2ヵ月～3ヵ月です。それを過ぎると、購入に踏み切れないままズルズルと1～2年たってしまうケースが珍しくありません。物件をたくさん見すぎて目移りしてしまう方や買いそびれた「最初の物件が良かった」という気持ちを引きずってしまう方が多いようです。

こうした意味では、3ヵ月程度を目安に物件を決めるのがお勧めです。9月からだと年末ごろまでに契約するイメージです。契約から引き渡しまでの期間は、売主が買いかえのケースでは、売主が新居に移る必要がありますので、およそ１ヵ月以内と考えると良いでしょう。

売主の新居が決まっていない場合は、もう少し余裕をもたせたほうがいいかもしれません。売主も買い手同様に、年末や翌年3月までに新居に移りたいというケースが多いので、年末ごろの契約であれば引っ越しの時期は最長3月末くらいと考えておきます。これが、物件探しから引き渡しまで、最長半年間のおおまかな内訳です。

図1は、中古マンションを購入する際の主なステップです。基本的な流れは今も昔も変わっていません。下記の要素の中で、時代の変化を受けて出てきた新たなチェックポイントについて、次ページで解説します。