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都心3区の次は3A+Rエリア!その価値と魅力とは?

2017年8月 8日

東京都心の不動産の資産価値の高さは、だれもが知るところです。ではエリアによる人気度の違いはどんなところに要因があるのでしょうか。どんな視点で選べば住み心地の良いマンションが見つけられるのか、知る人ぞ知る都心の「3A地区」について魅力や特徴を浮き彫りにします。

3A地区の評価と知名度を上げた「ホーマット」の存在

3A地区には、超高級住宅プランの教科書ともいえる「ホーマット(HOMAT)」の名を冠したマンションが集中しています。

「ホーマット」の源流は、第二次世界大戦後、マッカーサー元帥が率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)駐留時代の系譜を引く在日米軍の上級将校、外交官、外資系企業のVIPたちが住むのにふさわしい外国人向け高級住宅やアパートメントを、1954(昭和29)年に創業された「ホーマット・ホームズ社」が設計し始めたことにあります。

1965(昭和40)年から興和不動産(旧社名。現・新日鉄興和不動産)が、同社の設計した「ホーマット・シリーズ」マンションの分譲事業に乗り出したことから、知名度が定着しました。1960年代にできた築50年以上のホーマットがいくつか現存していますが、建てかえられたケースも多く、同じ場所同じ名前の「新制ホーマット」として、新たな需要を生んでいるようです。

また、ホーマットの賃貸物件は英語のWEBサイトでも募集されていますから、3A地区の名前が海外にも広く知られるきっかけになっているのかもしれません。

ちなみに千代田区にもホーマットが集まったエリアがあります。「番町」地区です。特に「一番町」には、通称「番町文人通り」と呼ばれる道路の南側に、かつて5つのホーマットがあり、「ホーマット通り」とも呼ばれていたそうです。現在は、このうち2棟が建て替え進行中です。また、図4のように、番町には著名な学校が多いため、文教志向の強い方には根強い人気があります。

「赤坂・六本木」VS「麻布・青山」

3A地区の中でも、それぞれの地域のイメージや街づくりの特徴があります。大きく「赤坂・六本木」地区と「麻布(広尾)・青山(神宮前)」地区の2つに分けてみましょう。

「赤坂・六本木」は、「六本木ヒルズ」「東京ミッドタウン」といったオフィス・商業施設・住宅の複合開発コミュニティが象徴的です。商業集積が非常に高く、バーやレストランなどで賑わう24時間眠らない刺激的な街のイメージもあるでしょう。そのせいか、購入者層の中心としてはシングル・DINKS層が多いかもしれません。マンション市場の特徴は、2000年以降にできた新しいタワーマンションが豊富な点です。
たとえば次のようなマンションが挙げられます。

THE ROPPONGI TOKYO

●プラウド赤坂

一方、「麻布(広尾)・青山(神宮前)」エリアは、有栖川公園」神宮外苑」などの広い緑地スペースもあり、落ち着いて暮らせる住宅地のイメージです。超高層マンションの数は限られ、10数階建て以下が中心、高台に立つ低層マンションも少なくありません。ファミリー層にも人気があるエリアです。日赤医療センター広尾病院など総合病院も近く、シニア層の希望者も多いのが特徴です。通院のため、近くにセカンドハウスを購入する富裕層もいるほどです。

このエリアをイメージするマンションの例は......

プラウド南麻布

青山ザ・タワー

都心の意外な狙い目エリア「神楽坂」と「白金」

「3A地区では予算が合わない」という人のために、それ以外の狙い目エリアを紹介しましょう。

たとえば、都心5区のなかでは新宿区が挙げられます。なかでも神楽坂市ヶ谷(神田川の北西側)など、千代田区や文京区に接しているエリアは歴史と文化の雰囲気を漂わせる隠れた人気スポットです。

千代田区の番町地区の中古マンションの平均坪単価が500万円台後半くらいとすると、神楽坂や市ヶ谷は300万円台からあり、都心の中では手ごろな価格帯です。20坪(約66m2)で7,000~8,000万円ですから、世帯年収が1,000万円を超えるファミリー層なら、充分に購入可能でしょう。

港区の中で3A地区に隣接しながら、意外に手が届きやすいのが「白金エリア」です。3A地区の中古マンション相場が坪当り500万円以上だとすると、白金では400万円前後から売り出されています。

白金では二つの再開発が進行中です。一つは白金一丁目の複合開発(住宅、工場、事務所、生活利便施設)、二つ目は官舎の建て替えに伴い「都立新国際高校(仮称)」が新設されるプロジェクトです。もともと国際学級を持つ小学校もあり、インターナショナルなテイストが増しています。

さらに、JR山手線の「品川」駅と「田町」駅の間に開発中の新駅がオープンすれば、「白金・高輪エリア」の注目度は高まるのではないでしょうか。

新駅といえば、地下鉄日比谷線の「霞が関~神谷町」駅間に「虎の門新駅(仮称)」が誕生します。その周辺を含め、赤坂・六本木に隣接する虎の門エリアでは、マンションを含む複数の再開発事業が進んでいます。

このように3A地区内でもその周辺でも、新しい街づくりの計画が次々に進められています。都心といえども、既にできあがった街ではなく、これからもまだまだ変化し、発展が期待できる街なのです。自分なりの「都心ライフ」を送れるエリアを見つけてみてください。

編集協力:AllAbout

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