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23区9月マンション、様子見で期分け増

2022年10月28日

不動産経済研究所がまとめた東京23区の9月の新築分譲マンション供給戸数は前年同月比143戸減の832戸と2カ月連続で減った。契約率は8.6ポイント増の68.9%と5カ月連続で60%台に。

戸当たり平均価格は1.8%増の8758万円と3カ月ぶりに上昇。在庫数は2134戸と前月比で35戸増えたが、前年9月との比較では520戸減と大幅に減った。

金融市場や原材料価格などに不透明感が強まるなか、各社が新規供給を抑制する傾向が続いている。

秋商戦が例年ピークとなる10、11月を前に、少ない戸数を期分けで売る動きが目立つ。ただ、前年9月に中央区で「パークタワー勝どきサウス」(全471戸)が1期1次で233戸売られ、その反動減もあり当期の期分け販売戸数は合計550戸から414戸に減った。期分け中心で目玉物件の新規売り出しが少ないことが、初月契約率が上がらない一因になっているようだ。

価格面では、m2単価も前年9月に比べ約7万円高い138.8万円と3カ月ぶりに上昇。戸当たりの平均面積は前年同月の65.45m2に対し63.08m2と2m2以上狭くなった。

物件別の販売戸数は「ザ・パークハウス戸越公園タワー」(1期65戸)と「ブリリアシティ石神井公園アトラス」(2期85戸)以外は40戸を下回った。

区ごとの供給戸数が最も多いのは練馬区(117戸)で、次点以下は品川区(90戸)、江戸川区(83戸)など。中央、目黒両区は供給がなく、墨田区(5戸)、新宿区(4戸)は1ケタ台にとどまった。

平均価格が最も高いのは千代田区で2億9702万円。最も低いのは台東区で4442万円だった。

(提供:日刊不動産経済通信)

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