18年上半期マンション市場動向・首都圏発売5.3%増
2018年07月18日
不動産経済研究所は17日、首都圏と近畿圏の今年上半期(1~6月)のマンション市場動向を明らかにした。首都圏の上半期の供給戸数は1万5504戸で、前年同期の1万4730戸に比べ774戸(5.3%)の増加となった。
地域別の供給戸数は、都区部7155戸(前年同期比2.1%増)、都下1635戸(24.1%減)、神奈川県3008戸(6.2%増)、埼玉県1676戸(17.0%増)、千葉県2030戸(55.7%増)と減少したのは都下のみで、それ以外のエリアは軒並み増加している。都区部のシェアは46.1%と、前年同期の47.6%から1.5ポイントのダウン。また、東京都全域では8790戸となり、シェアは56.7%と前年同期の62.2に比べ5.5ポイントダウンしている。
初月契約率の平均は66.7%で、前年同期の67.3%と比べると0.6ポイントのダウン。上半期としては3年連続で好調ラインの70%を下回った。また累積契約率は78.5%で、前年同期比では1.5ポイントアップしている。
価格動向をみると、平均価格は5962万円で前年同期比78万円(1.3%)、m2単価も87.5万円で同2.5万円(2.9%)、いずれも上昇している。上半期としては戸当たり、単価ともに6年連続の上昇で、ともに91年(6450万円、101.9万円)以来の高値となった。
エリア別にみると、都区部7059万円、110.0万円(前年同期比1.4%下落、2.6%上昇)、都下5246万円、74.4万円(3.2%上昇、4.3%上昇)、神奈川県5665万円、79.2万円(13.7%上昇、13.6%上昇)、埼玉県4286万円、61.2万円(1.5%下落、0.3%上昇)、千葉県4497万円、60.8万円(12.6%上昇、9.7%上昇)と、都下、神奈川県、千葉県が戸当たり、単価ともに上昇している。
また在庫は6368戸で、前年同月末の6210戸に比べ158戸の増加。6月末時点の在庫は4年連続の増加となった。
なお、下半期の供給戸数は2万2500戸前後で、前年同期の2万1168戸と比べると6.3%増となる。18年年間の戸数は約3万8000戸で、17年の3万5898戸は上回るものの、3年連続の3万戸台となる見込み。
(提供:日刊不動産経済通信)
- 地価LOOK、3期連続で全地区が上昇 (11/20)
- 首都圏の中古マンション価格、10月はほぼ横ばい (11/12)
- フラット35金利、3カ月ぶり上昇 (11/05)
- 23区9月マンション、供給減8カ月続く (10/30)
- 24年度上半期のマンション市場動向・首都圏 (10/22)