

2月住宅着工6万戸、10カ月ぶり増加
2025年04月01日

国土交通省は3月31日、2月の建築着工統計を公表した。
新設住宅着工戸数は前年同月比+2.4%の6万583戸だった。増加は10カ月ぶり。新設住宅着工床面積は471.8万m2(+4.3%)で10カ月ぶりの増加。東京・大阪で分譲マンションの着工が増加し牽引した。一方で持家と分譲戸建ては低迷が続く。
持家は1万6272戸(△0.2%)で2カ月連続の減少。うち民間資金による持家は1万4841戸(△1.1%)で2カ月連続の減少。国交省は持家について、「一部事業者にヒアリングしたところ、物価上昇・資材高騰によるマインド低下が引き続きみられ、受注件数は下げ止まってはいるものの、安定的に推移している状況には至っていないとの声がある」としている。
貸家は2万5744戸(+3.2%)で前月の減少から再び増加となった。うち民間資金による貸家は2万3822戸(+2.1%)で前月の減少から再び増加に転じた。
分譲住宅は1万8213戸(+5.1%)で10カ月ぶりに増加した。うちマンションは8422戸(+12.5%)2カ月連続の増加。戸建て住宅は9628戸(△0.8%)で28カ月連続の減少。
マンションは戸数の多い東京都が2413戸(+8.5%)に増えたほか、大阪が1241戸(+146.7%)へと大幅に増えたことが牽引した。
民間非住宅建築物の着工床面積は294万m2(+5.4%)で、8カ月ぶりに増加した。主な使途別では事務所28万m2(△12.8%、4カ月連続減)、店舗21万m2(+1.9%、3カ月連続増)、工場43万m2(△18.9%、4カ月連続減)、倉庫138万m2(+29.1%、4カ月連続増)となった。
(提供:日刊不動産経済通信)


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