2018年8月マンション市場動向・首都圏、発売28%減で93年以来低水準
2018年09月14日
不動産経済研究所は13日、8月の首都圏マンション市場動向を明らかにした。月中の供給戸数は1502戸で、前年同月の2101戸と比べると599戸、28.5%の減少となった。減少となるのは2カ月連続で、8月としては93年(1354戸)以来の低水準。一方、初月契約率は64.5%で、前年同月の68.2%と比べると3.7ポイントダウンしており、5カ月連続の60%台となっている。
供給全139物件のうち、100戸以上を売り出した物件はわずか1物件にとどまった(前年同月は2物件)。また初回売り出し物件は11物件・567戸、シェア37.7%と、前年同月の23物件・1236戸(シェア58.8%)を大きく下回り、全体の供給戸数も3割減と大きく落ち込むこととなった。
エリア別では千葉県が唯一292.7%増と大きく伸ばしたものの、その他はいずれも2ケタ減となっており、神奈川県が63.4%減と大きく落ち込んだほか、都区部と都下もほぼ半減している。その結果、都区部のシェアは36.8%にとどまり、前年同月の50.8%から大幅に低下している。
8月の契約戸数は969戸で、初月契約率は64.5%。エリア別では、千葉県が89.5%となった一方、その他のエリアは軒並み好調ラインの70%を下回っており、中でも埼玉県が38.7%と低迷している。
戸当たり平均価格は5360万円で前年同月比434万円(7.5%)の下落、m2単価は78.8万円で同8.3万円(9.5%)下落している。戸当たり、単価ともに2カ月連続の下落。エリア別にみると、都区部と神奈川県が戸当たり、単価ともに上昇したのに対して、都下と千葉県はいずれも下落している。
専有面積は68.02m2で、前年同月比2.2%の拡大。100m2以上の住戸は都区部4物件・9戸、神奈川県1物件・2戸、千葉県1物件・1戸の計6物件・12戸で、シェアは0.8%であった。
即日完売は5月以来3カ月ぶりのゼロ、フラット35登録物件戸数は1370戸(シェア91.2%)。月末時点の在庫は6023戸で、前月末の6262戸に比べ239戸減で8カ月連続の減少となっている。
なお、9月の供給は3000戸前後を見込んでいる。
(提供:日刊不動産経済通信)
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