9月マンション市場動向・首都圏、発売13%増3カ月ぶりアップ
2018年10月17日
不動産経済研究所は16日、9月の首都圏マンション市場動向を明らかにした。月中の供給戸数は前年同月比13.2%増の3372戸と、6月以来3カ月ぶりの増加となった。また初月契約率は66.5%で、前年同月(64.9%)と比べると1.6ポイントアップしたものの、好調ラインの70%を6カ月連続で下回った。
9月の供給は201物件・3372戸で、前年同月の184物件・2978戸を物件数で17物件、戸数で394戸上回った。エリア別に見ると、都下、神奈川県、埼玉県が減少したのに対して、千葉県が151.6%増、都区部も24.9%増と大きく伸ばしている。
供給戸数に対する契約戸数は2241戸で、初月契約率は66.5%。エリア別では、神奈川県と千葉県が70%台に乗せたものの、埼玉県が34.8%、都下も55.6%にとどまっている。戸当たり平均価格は5136万円で前年同月比687万円(11.8%)の下落、m2単価も80.0万円で同4.6万円(5.4%)下落と、戸当たり、単価ともに3カ月連続のダウンとなった。神奈川県が戸当たり、単価ともに上昇した一方、都区部、埼玉県、千葉県はいずれも下落している。
専有面積は64.20m2で前年同月比6.8%の縮小。100m2以上の住戸は都区部5物件・11戸、神奈川県2物件・2戸、千葉県1物件・1戸の計8物件・14戸で、シェアは0.4%であった。即日完売物件は2物件・151戸(シェア4.5%)、フラット35登録物件戸数は3274戸(97.1%)。月末時点の在庫は6050戸で、前月末の6023戸に比べ27戸増加している。
なお、10月の供給は3500戸前後が見込まれる。
これにより、18年度上半期(4~9月)の供給戸数は1万5323戸となり、前年同期の1万6133戸を810戸、5.0%下回った。エリア別では、都区部7032戸(前年同期比11.1%減)、都下1563戸(10.3%減)、神奈川県2528戸(31.5%減)、埼玉県1784戸(5.7%増)、千葉県2416戸(119.4%増)と、都区部、都下、神奈川県が減少している。初月契約率の平均は65.2%で同比3.4ポイントのダウン。平均価格は5762万円(3.8%下落)、㎡単価は85.9万円(1.8%下落)と、いずれも年度上期としては6年ぶりの下落となった。
(提供:日刊不動産経済通信)
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